沢田家光 (2/5)





『骸…様……を?』



何故この人は…骸様を知っているの?




「頼む…君達に危害は加えないと約束する。だから六道骸に会わせてもらえないか?」


『……………骸様に…聞いてみる。』




そう言えば安心したような顔をしてありがとう、と言っていた。
私は骸様に会う為に瞼を閉じて精神世界へ行く。





















ふわりとした感覚に目をゆっくりと開ける。
広がる草原に美しい湖……間違いなく、精神世界に来ていた。
何故か私がここを訪れると犬に切って貰った髪型じゃなく、昔の髪型で白いワンピースを着た姿でここに来る。





『骸様…骸様……』




キョロキョロと周りを見渡し彼を探す。




「透…」


『!』



後ろから聞こえた声にバッと振り返る。



『骸様!』



パァッと頬を赤らめ骸を見る。
透は生れつき、嬉しかったり恥ずかしかったりするとすぐに顔を赤らめてしまう。
そんな透を一目見て小さく笑い、彼女の横に立つ。





「どうやら…僕に会いたいとゆう男が来たようですね…。」


『……会う、ですか?』


不安げに眉を垂らして俯いてしまった透の頭を骸は優しく撫でる。




「大丈夫ですよ。彼とは面白い話が出来そうだ…。」


『え……?』


「少し身体を借りますね。その間…ここで少し休んでいなさい。」



頭を撫でていた手を離すと横に立っていた骸様はそのまま私の横を通って歩く。



『…っ骸様!』



後ろを振り向くがさっきまでいた骸様の姿は無く、ただ風が通り抜けていった……。

















―――――





躯髏が骸に会いに精神世界に行って目を閉じていた頃。



沢田家光は親密な顔でいた。




この娘がツナの…守護者になるのか…。
出来れば女の子にあんな危険な戦いに巻き込みたくは無いが…ツナ達には六道骸の力が必要だ。
それにはこの娘がボンゴレに入らなくてはいけない。
皮肉な話だが……




しかし自分の息子、あのお人よしな息子がか弱い女の子を戦いに出すのは嫌うだろうな。
分かってくれればいいんだが……








そこは頼むぞ、我が友リボーン。





家光が並盛で特訓している息子と友のことを思っているとこの部屋の空間ががらりと変わった事に気が付き"来たか"、と口漏らす。






『クフフ……貴方ですか。僕に話があるとゆうのは…。』



身体は変わっていないが中身は先程の彼女では無かった。








『聞きましょうか……貴方の話とやらを…。』





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