巻荒

ホモと捏造注意



年上巻島×荒北靖友(初期荒北)
巻島は+七、八歳だからきっと荒北より大きいと思いたい












巻島が風呂から上がってリビングに行くと、荒北が腕を枕にして背筋を丸めて眠っていた。どうやら自分を待っている合間に眠ってしまったらしい。課題に部活動にと疲れていたのだろう。巻島はもう一線を引いてしまったが、ロー
ドレースはハードだ。そのための練習も同様にハードでキツい。眠っているといつもに増してあどけなく見えて、こんな子が自分の恋人であることに戸惑いと少しの罪悪感を覚える。
(寝顔もかわいいっショ)
触り心地のいい黒髪に指を通す。サラサラとした髪は髪を染めてる自分と違ってとても指触りがいい。頭を撫でていると荒北が身震いした。
リビングで寝てしまっては体調を崩してしまうだろう。そうでなくても、体がバキバキになってしまう。巻島はそっと起こさないように荒北を抱き上げて、寝室に向かう。起こしてしまわないように静かに歩く。自分の方がいくつか身長は高いが、同じ男をベッドに運ぶというのは重労働だ。
寝室に着くと、ベッドに荒北を下ろした。巻島は荒北に布団をかけて自分もそのとなりに入った。なるべく振動を与えないようにしていたつもりが、荒北がうっすらと目を開けて巻島を見上げた。
「ん、ゆ…すけ?」
「おう」
「オレ、寝てた…?」
「ぐっすりとな。このまま寝とけよ、眠いんだろ」
抱きしめて背中をたたいてると、すぐに寝息が聞こえてきた。おやすみ、と荒北のオデコにキスをして、巻島も寝た。


141212

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