※エンパ的な
「なあ、本当に…」 「何の話?」 「あの話だよ、お前…」
“謀反”という言葉を口にすればなまえはハッとして身構える。 それを誰かに告げ口も、止めろとも言うつもりはないとなまえに伝えると、なまえは疑いながらも怪訝な顔で伺ってくる。
「義兄弟が、やるのか?」 「司馬昭だけには話すけど…そうなんだ。私はあの人の唯一の仲間で、義兄弟だから。私がだけがあの人の味方だから」 「どうして俺には話すんだよ」 「司馬昭は、今まで一緒に色んな戦も、内政もやってきて、どんな人か知ってるし…こういったら、迷惑かもしれないけど、私の一番の友達だから」
でも、これが最後ね。と少し寂しそうになまえは呟いた。 同期と言ってもいいくらいだった。たくさんの戦地を駆け、救援したりされたりもした。一緒に飲んで、昼寝して、笑って泣いて。
「……どうしても、するのか?」 「私が止めて、止める人じゃないもの」 「めんどくせぇな」 「その時には参加してほしくないね。友達とやりあうのは悲しいから」 「誰が敵にまわるって言ったよ」 「…え?」 「俺もそっちに行ってやるよ。大体ここの君主にも飽き飽きしてたところだしよ」
別れてなんてやんねえよ。と笑えば、なまえも一緒に笑った。
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