「うん、その髪飾りもあなたによく似合う」「ありがとうございます」「では、次はこれを挿してみようか」「またですか?」綺麗な髪飾りが並べられた盆の上。その細い指が色鮮やかなかんざしに手が伸びて、その手が余計に美しい。「あなたの髪が美しいから。今度はこの瑠璃色にしてみようか」「まるで人形のようですね」「うん?」人形にこんなことをする趣味はないな。と髪を一束すくわれた