恋する動詞111題 | ナノ
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※現代・学パロ


やってしまった、やっちまった。
どうしてこんな所で告白なんてやっているのかなんなのか。

男子に告白していた女子は見事(なんて失礼か…)に玉砕して走り去っていき、残された男子がこっちにやってくるし。
というか、なんでこの学校のゴミ捨て場で告白してたんだ女子!!

「ゴミ捨てですか?お疲れ様です」
「え、ああ…うん、掃除当番で、ゴミ捨てしてます」
「今の、見ました?」
「え、えっと…な、なにを?」
「…見てないんですか?」
「な、なんとことでしょうか。私は今ゴミ捨てにきたので、なんのことやらさっぱり」
「いえ、なんでもありません」

ひー。恐いよ。
なんて思いながらゴミを所定の所に押し込めてさっさと逃げよう。
どうしてこんな時に限って思うように入ってくれないんだろう。誰だカップ麺の容器入れた奴は。潰してくれよ。
やっと入ったと思って逃げるように教室に行こうとした瞬間だ。

「あまり人に言いふらさないでくださいね。僕は慣れてますけど」

モテる男は恐いよ!私は思わず力いっぱい頷くと彼は笑って「やっぱり見てたんじゃないですか」だと。