「願いが叶うなら、何を望みますか?」 「……なんだろう、そういうこと考えた事ないからな…急に聞かれると困っちゃう」
縁側に座り、庭を眺めながらお茶を飲んでいると隣に座ったセイバーが聞いてきた。 妙に真剣で、でも私にはそれに対して上手く答えることも出来ずに濁したままだ。
「私は、なまえが笑顔でいられるならそれを守りたい」 「…うん?」 「それは士郎の願いでもあり、私の願いでもある。でも、私の本当の願いは、願望はそうじゃなかった」 「…うん」 「私は、頂点であるべき人間として失格だ…私は、もっと多くの民を救い、まとめ、幸福へと導かねばならないのに」
よく意味がわからないが、そんなに頑張らなくてもいいんじゃないかと思う。
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