恋する動詞111題 | ナノ
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「ミカサは追いかけてばかりだね」

なまえは私を見て笑う。それは馬鹿にしたような笑いではなく、どこか温かみのある笑い方で、私には上手くできない笑い方だ。

「どういう意味?」
「そのままの意味。ミカサはいつもエレンを追いかけているから」
「だって、エレンは私が居ないと…」
「そうね」

エレンはミカサがいるから無茶をするのかしら。となまえが言うが私が居ようが居まいが無茶をするわ。
その言葉を聞いてなまえはまた笑う。

「なんだ、気づいていたのね」

なまえもそうよ。私がなまえの事が好きでも、なまえはそうやって逃げていくのだから。