※エンパ的な
「…貴方がやったのね」 「………」 「答えないと言う事は肯定と、受けます」 「間違ってはおるまい」
なまえの腕の中には既に事切れたなまえの義兄弟。 その最後を討ったのは自分ではないが、自分の配下の兵だ。
「何故…とは言いません。これが、乱世の理…でも、でも!!」 「ならば私を討つか。この場で、敵に囲まれた此処で」 「…でも、でも……私の、私の……」 「かつて婚姻までした私よりもソレが愛しいか」
嘗ての配偶者は誰よりも気高く美しく、そして聡明だった。 そのなまえは私のやり方についていけないと下野し、新たに徒党を組んでいる。
「…お前は下野して変わってしまった」 「貴方様は何も変わっていない…」
酷く悲しげな顔をしているが、それはどちらの意味の顔なのか。
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