節分過ぎたけどネタが思い付いた。
「恵方巻き…」
「ほら、みんな持ったかい?」
孫市につれられて来た大阪城。
持たされたのは恵方巻き。
ガラシャは恵方巻きを持って今か今かと食べる瞬間を待っている。
「恵方巻きは初めてですか?」
「ええ、文化は知っていましたが、実際するのは初めてです」
「初めてでしたら余り口に余り含まない方がいいですよ」
朔弥の横にさり気なくやってきた幸村。
優しく朔弥に教えるが、朔弥は「はあ」となんともぼんやりしたものだった。
「それじゃあみんなー、食べるよー」
take1
雑賀の三人(孫市ガラシャ朔弥)は恵方を向くが食いちぎりながら食べている。
「朔弥…殿、口は離して駄目ですよ」
「甘いですね幸村殿。傭兵である私達にそんな文化あってないようなもの。いつどこでなにがおこるかわかりません。そんな悠長にのほほんとは食べていられません。この前なんて食べようとした瞬間賊に襲われました」
「そうなのじゃ」
「あれには焦ったよなー。やっと飯だと思ったら奇襲だぜ?まあ返り討ちにしてやったけどな、朔弥が」
バリ、むぐむぐ、バリ、むぐむぐ…それを繰り返す三人。
幸村は恵方に口をつけずにポカンとするし、兼続と慶次は恵方巻きに夢中、三成は恵方巻きと格闘、左近は朔弥を見てガッカリしている。
take2
「今度は口を離しちゃ駄目だよ」
「「「はい」」」
三人はねねに仲良く拳骨をいただいた。
そして三人は仲良く口をつけた。
それを見て幸村も口を付けようとした瞬間の目を疑った。
三人は口をつけてから無くなるまでの時間が恐ろしく早いのだ。
それは吸い込まれるように各々の口に消えていくのだ。
むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ…。
まだ一本目を食べている兼続、慶次、三成、左近を追い抜いた。
「お、お早いのですね…」
「悠長に構えていては突然の事態に対応できませんから。胃には少々悪いですが背に腹は変えられません。食事は短い時間で素早く」
「うむ(むぐむぐ)基本じゃな」
「よし三本目いくぞ」
「「おー」なのじゃ」
幸村が可哀想。
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