「じゃあね。もう来るなよ」 「ひっで」 「アポなしで来てなにを言う」 大人しい五条はさておき、元気な虎杖は##name_1##の言葉に文句を言う。 折角南極まで来たというのに、不法ではあるが、そんな言葉をもらうのは腹立たしいと言わんばかりである。そういうところが子供なのだと##name_1##は笑う。 「ま、ダ・ヴィンチが入れてくれてたからいいけど…これ違う人間だったら放置だからね」 「まじか」 「まじだ。ダ・ヴィンチはそっちの当主の呪力とやらが気になっていたみたいだけど」 今朝のダ・ヴィンチに「魔力とは違う呪力ってやつに興味があったけど、彼全然だめ。反応なし、なにあれ」という評価を出されていた。 不愉快な存在である五条がここまでひどく言われるくらいマーリンの声は駄目だったらしい。現に今でさえ大人しいのだ。 虎杖に心配されていたが、まあいい歳なのだから子供に対してそれは隠してほしいのが##name_1##の本心でもある。 「さ、帰りたまえ」 「先生、帰ろうぜ」 「あ、うん…じゃあね##name_1##。また」 「またはねえんだよ」 しっし。と早く帰れと##name_1##は面倒臭そうにして立つ。その後ろにはアルトリアが咳払いをするが、##name_1##は無視をしてそのままの態度を保つ。 そもそもここに居ていい人間ではないのだ、二人は。 どちらかに何かあって##name_1##には何も保証はできない。まあ器の方は処分ができたと喜ばれるだろうが、面倒を見ていた子供の最後を近くでみたくはないのが心情というものだ。 「ユウジ、お元気で」 「セイバーさんもな!##name_1##さんも元気で」 「君の使い魔は可愛いのにね」 「可愛いとは心外です」 「そこ突っかかるの?」 「いいから早よ帰れ!」 ちぇ。という文句のような舌打ちだけが残った。 |