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「俺と同中なのは##name_2##!」

京都校との交流会。
突然の特級呪霊の襲撃に現場は混乱していたが五条悟という特級呪術師兼担任の一撃で終幕になった。
被害は大きく、交流会には出ていなかった##name_1##も人手が足らないと走り回って、やっと一息が付けそうだと伏黒が寝ている病室に様子を見に来た。

「え」
「そうか!お前も!」
「え、な、なに!?え!!恐い!!」

京都校3年、1級呪術師の人。というのが##name_1##の記憶である。
控室で資料を片手に学年と等級を見ながら試合を観戦していた##name_1##。
同じ控室で京都校と東京校の教師がバチバチしている中でひっそりと息をしながら術式を見ていた。時折担任に「きゃ。##name_1##ちゃんてば真面目ちゃん」と茶化されたのを無視していた。

「言いふらさないでよ!恥ずかしい!!」
「恥ずかしい!?」

「もしかして」
「これは」

「不良と同じ中学だって他の人に言わないでよ!」
「え!」
「レディ、ブラザーが迷惑をかけたみたいだな」

「ない、ないわー」
「ないな」

##name_1##の手をぐいっと引っ張って東堂に「お前じゃない」と言うが、##name_1##は##name_1##で「同じ中学だなんて恥ずかしい!」と別の意味でフラれている虎杖。
迫る東堂に嫌気がさしたのか逃げていく虎杖、それを追って東堂も走り去る。

「……お疲れー。具合どう?」
「##name_1##もお疲れ。今まで現場とか後処理してたんでしょ?」
「うん。学生はここまででって言われて」
「…まあピザ食えよ。虎杖、不良だったのか」
「え?ああ、うん。聞いた話だけど喧嘩っ早くて手におえない、とか。同じクラスになったことないから噂でしかないけど」
「噂を信じるのか」
「火の無いところに煙は立たないから。まあこうして高専に来て話した感じではそんな感じはあんまりないけど。でも異名があるくらいには悪さしてたんじゃない?」
「異名?そんなんあんの?アイツ」
「私西中だったんだけど、西中の虎。虎って」

ふふふ。と笑う##name_1##。
まあ虎杖から虎、なのだから##name_1##が笑うのもわかる。釘崎も「安直ね」と鼻で笑うし、「虎か…」と伏黒もニヤついている。
病室に置いてあるイスをひとつ持って来て釘崎の隣に座る。

「でも、助けてもらったっていう人もいたみたい。噂って悪い方が大きくなるでしょ?」
「ま、実際ケンカもしてたからってこと?」
「たぶん」
「何か理由があるんだろ」
「肩持つじゃん伏黒。ま、あの性格だしね」
「風紀の先生は結構アレだったみたいよ?虎杖くん派の先生もいたみたいだけど」
「詳しいじゃん##name_1##」
「一応生徒会長してたからね、私。問題児とかの愚痴聞かせられるんだよ?時間の無駄」

やってらんないよー。とピザを口に運ぶ。
しかし##name_1##の発言に二人は顔を見合わせる。
今生徒会長っていった?
言った…
と目線だけでの会話。
##name_1##はそれに気づかずに「ピザうまー」と喜んで食べている。

「##name_2##」
「ん?」
「##name_1##って、生徒会長だったの?マジで?」
「内申点とかいいじゃん?そういうの。まあ高専に来てる時点で関係ないんだけどさ」
「お前…もしかして、すごく模範的な生徒だった、のか?」
「もち!先生たちの受けがいいと色々楽なんだよね。ほら、不良と生徒会長の食い違った発言も、生徒会長の方が信用されるでしょ?」

人生真面目なフリして周りに信用されてると有利だからね。と笑う。
高専では取り繕う必要がないからか、##name_1##は案外そういう事を正直に言う。
それでも中学で生徒会長をしていた事は事実なのだ。

「強か…」
「だって不良には絶対力では敵わないわけだし」
「不良限定かよ」
「まあでも、他でも受けは良かったよ?進路相談の先生には違う高専に行ったら?って何度も言われたけど」
「優秀だったんだ…##name_1##…」

ふふん。と得意気に笑う##name_1##。
普段の様子では性格は真面目であるのはわかっている。
その点で伏黒とは合う。入学当初から一緒でトラブルも起こしたことはなく、むしろ担任の五条の方が遅刻だの資料配布の忘れだので伏黒をイラつかせていたわけだが。
報告書の書き方での相談、任務の打ち合わせ、その他些細な事も##name_1##は言えばごく普通に優秀だった。変な詮索もしないし、休日に一緒に出掛けようと声もかけてこない、連絡先を交換しても必要最低限。
今現在は同性の釘崎野薔薇が居るのでまた状況は違うのかもしれない。

「先生からはお嬢様の女子高とかオススメされたかな」
「へえ…私は全然。高専来るのも家でごたついたし」
「伏黒くんは?」
「俺も高専で決まってたしな、五条先生の関係で」
「「あー」」
「##name_1##は?」
「家系だよ。生徒会長とかはまあ私が断れなくてやったんだけど、お互い体よく利用しあってた感じよ」
「やっぱ##name_1##根は真面目ちゃんかよ」
「真面目なフリしてただけだってば」

さっきの、とうどう?先輩?とか体よく虎杖くんに押し付けてここでゆっくりしてるしね。という##name_1##。
あれは押しつけて正解だろ、と二人は思った。