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「#幼馴染」のBL小説を読む
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※『』は日本語だと思ってください
※スティーブンは日本語が出来ないという設定にしておいてください



『##name_2##ちゃん、コレどういう事ォ?』
『##name_2##、おめさん留学って話は嘘なのか?』
『え…えーっと』

##name_1##さんの友達がHLに来たのはロードレースがあったから、らしい。この危険なHLでレースなんてなんて命知らずなんだろうと思うわけだ。
##name_1##さんの友達は4人。そして今##name_1##さんに詰め寄っているのが2人。1人は##name_1##さんと同じように耳と尾があり、もう1人は角と牙ある。ちなみにオーラは赤くないのでBBではない。

「あれ##name_1##の友達か?んだよ男かよ…面白くねーの」
「むしろこっちは男で安心だよ、あんたにチョッカイ出されなくて安心したよ##name_1##さんの友達がターゲットから外れてな」
「##name_1##さんのお友達を見るに、##name_1##さんと同じなんでしょうか。黒髪の彼、##name_1##さんと同じですし」

確かに同種と言ってもいいくらいに似てる。黒い耳も、黒い尾も、その形も。
正直に言うと、今回が初めてだ。##name_1##さんのその姿を見るのは。いつも見る##name_1##さんは俺達となんら変わりない、言うなら人種と国籍と性別くらいしか変わらない人間だった。いや、##name_1##さんは人間だろうけど。
何時だったか##name_1##さんとクラウスさんは同じ位強いという話を思い出すと、確かに今日の戦闘ではクラウスさん並みの戦い方だった。ただクラウスさんと違うのはBBに対する手段がない、と言う事だろう。

『##name_1##くん、その話は私からしよう』
『ラインヘルツさん…』
『誰だよ、アンタ』
『えっとね…な、なんて言ったらいいのかな…』
『##name_1##くんの上司に当たる、私こういうものです』

すっとその二人に出される名刺。
それを受け取ってまるで意味がわからないという顔でクラウスさんの顔を見る二人。
まあ確かにそうだよな、いきなり名刺だされて「はい、そうですね」と普通に会話ができるような状況じゃない。なんていったってここは瓦礫の山だし、まだ惨状が落ち着きもしない状況で警察がまだ出動さえできていなんだから。

『##name_2##、これなんて書いてあるんだ』
『新開くん、プロになって世界でるなら勉強しようね…』
『ライブラのクラウス・V・ラインヘルツです』

「番頭、いいんすか?旦那に任せて」
「仕方ないだろ。僕日本語は苦手なんだから」
「名刺使ってますよ」
「それについてはノーコメント」

『なんで##name_2##チャンが戦ってんノォ?』
『彼女は我々の中でも高い戦闘能力、そして結界を脹れる能力があるので』
『これ##name_2##の結界だったのか…おめさん大きいの張れるようになったんだな!』
『そうなの!頑張ったんだよ』
『##name_2##チャンちょっと黙ってて。新開テメェもだよ』
『…』

「警察来る前に逃げた方がいいんじゃないですか?」
「大丈夫。ここ##name_1##が張った結界の中だから人来ないし。ついでに解いたら建物も壊れてないから」
「え、なに##name_1##ってそんな事出来たんですか…」
「そうじゃなきゃあんな子ライブラに置かないよ」
「あんな子って…」
「子供を、って意味だよ」

ちらっと##name_1##さん達の方を見ると、黒髪の人がクラウスさんを怖がる様子なくまるで噛みつくようにワンワンと吠えている。
生憎俺も日本語はわからないのでただその姿を見る他できないけど、クラウスさんは必死に説明をしている様子だった。

「…でも、心配ですよね。友達がこんな危険な事に巻き込まれていたら」
「アイツが選んで居るんだ。他人がどうこう言う義理はねえだろ」
「いや、##name_1##さん強制的にライブラ入りですよ」
「マジで!?」
「僕がスカウトした。彼女のおかげで最近派手に暴れても経費が掛からなくてな、ははは」

『##name_2##チャン、日本に帰ろう』
『俺もそれに賛成』
『帰れるなら私も帰りたい…』
「ぬう…スティーブン、すまない」
「はいよ。どうしたんだい?」
「彼らが##name_1##くんを日本へと…」

##name_1##さんとそのお友達がどんな関係で、まあその二人が##name_1##さんを心配しているのは一目瞭然だけど。確かにこんな危険な所で友達がこんな危険な事をしているのは心配だろうし辞めさせたいだろう。
俺だって友達がこんな危険な所で危険なことしていたら、できるなら辞めさせたい。

「##name_1##、ところで彼らとはどういう関係なのかな」
「友達ですけど…高校の」
「その高校の友達が##name_1##にそんなに干渉してるの?」
『##name_2##チャン、おっさん何言ってんの』
『高校の友達がなんでそんなに私に干渉しているのかって』
『友達だからだよな。助けたいと思うからだし』
『新開くん…!』
『麗しき友情…感動した』
「##name_1##」
「あ、はい。友達だからって」
「ふーん。まあお友達が心配なのはわかる、##name_1##。じゃあ日本に帰ったらどうかな」
「スティーブン?」

その一言に近くにいたK・Kさんが銃を構える。
一体何事だろうかと焦って小さく悲鳴を上げると、同じ事を思ったであろうザップさんが焦りながら「ね、姐さん…?」というしツェッドさんもあわあわとしている。

「君が帰って世界がどうなってもいいっていうなら、どうぞ」
「出たわね外道!そうやって##name_1##っちに責任を押し付けて縛り付けようなんてこの私が許さないわ!」
『何あの人恐い』
『仲間割れェ?##name_2##チャン、どうなってんノォ』
『と、とりあえず避難しようか!』

流石に驚いたと思われる##name_1##さんと友達。##name_1##さんはその二人の手を引っ張ってその場を離れている。

「##name_1##さーん、こっちこっち」
「レオ…」
「##name_1##っち!こっちにきなさい!」
「は、はい!」

それからブチ切れたK・Kさんとスティーブンさんの戦いが始まり、その##name_1##さんが張った結界の中は焦土と化した。

『##name_2##チャン、やっぱり日本に帰ろうヨォ死んじゃう』
『でもここ楽しそうだな』
『ああ…福富くんに会いたい』

日本語は異国文化だからわからないけど、とりあえず##name_1##さんは少し休んだ方がいいんじゃないかと思う。