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「…ザップ、お前は本当にどうしようもない男だな」
「……すんません」
「どうしたんですか##name_1##姐さん」

ひゅん、と飛んできた小瓶を落とさないように受け取れば、それはどぎついピンク色をした液体が入っている。
僕が嫌な顔をしているのに気付いた##name_1##姐さんは「惚れ薬だと」と答えをくれた。

「どうして##name_1##姐さんがもっているんです、そんなもの」
「ザップから没収したんだ。正確にはザップと一緒に居た女から、だな」
「助かりました##name_1##御姉様」

僕の予想ではその彼女と思わしき人から狙われていたのを##name_1##姐さんが助けた、と言うあたりだろう。
現に##name_1##姐さんに礼を言っている。あの人から礼がでるのはかなり稀なことであり、それが##name_1##姐さんに向けてとなると余計にそれが有力だろうし。

「ツェッド、それギルベルトさんに渡して破棄してもらってくれ」
「あ、はい。##name_1##姐さんは…」
「ちょっとザップを締めてくる」
「ちょ、##name_1##姐さん!俺だって被害者じゃないっすか!!」
「お前の場合被害者面する前に自業自得という言葉を叩きこまねばならんのだ阿呆」

血流の網がソニックの持つ音速、下手をしたらもっと早いのではないのだろうかと思う速さで得物を締め上げていた。ぎゃあ!という悲鳴は##name_1##姐さんの耳に届いていても、##name_1##姐さんにはそんな事はどうでもいい事なんだろう。