ネタ | ナノ
×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

この学校の体育祭にはリレーがある。それはたぶん他の学校でも同じ。でも、いや数は多くないのか、それとも多いのか。そのリレーでは軍団の関係なく、ただの余興に近い感じで部活対抗リレーがある。男女別、そしてその中でもマネージャーがいる部活いない部活と別れる。マネージャーがいる場合はマネージャーが走る部門。そのリレーは参加自由で、部員が少なければ出ないし、文化部で男女関係ないところはでなかったり、出る場合は男女比率の多い方の参加になる。
私の所属している自転車競技部はもちろん男子の部門のマネージャーがいる方。

「毎年思うけど、これすごくぴちっとしてるよね…」
「そういや##name_2##ちゃん毎年着てんだね、3年連続レギュラーかよ」

リレーに出るのは6人で、マネージャーが出る部門だけはプラス1の7人。
そしてついでに言えば、なぜかそのユニフォーム、この部活で言うならジャージ着用でリレーしなければならない。
見ている分には全然恥ずかしくないけど、こうして自分で着るとあまりの密着性に落ち着かない。ちなみに私はサイズ合わせにある部活に備品。というか予備だ。

「…今年で##name_2##のジャージ姿も見納めか」
「それなら私だって今年で皆のジャージ姿見納めだよ」

それにしても落ち着かない。
他の部活の様にもっとフワっというか、余裕があればまだいいのに。これが自転車に乗るのにいい形なのは知ってるけど。落ち着かない。
このリレーは基本的には3年主体なので、部活レギュラーは自由参加になっている。でも泉田くんは積極的に参加しますと張り切っていたし、真波くんは私がでるなら出ます。という緩い返答。なので今年もレギュラーメンバーがリレーに参加する。

「うー、毎回思うけどレーパンじゃなくて体操着のハーフパンツでよかった」
「ピチッピチに抵抗ある気持ちはわかる。慣れじゃねえ?」
「そういう問題じゃないの」

あれを直穿きしている男子、というか部員とは違うのだ。
他の部活、例えば剣道部とかに比べたら楽でいい、でもレーパンを穿けと言われたら絶対に嫌だと今なら言える。それこそ荒北くんの言う様に慣れかもしれない、での高々3年間の高校生活でそれに慣れることは多分無い。大会でもない、ただの体育祭だ。私が自転車競技部の部員、選手だったら話は別だけど。