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2016/01/18 15:07

※スティーブン嫁
※あまり仲が良くない





「スティーブンは既婚者だが?」

その一言にザップとレオは持っていたペンを落とし、ついでに言えば大きく口を開けて驚いた。声にはしていないが、表現するならば声なき驚きというものだろう。
その話の中心の一人であるスティーブンは何とも言えない表情でその場でコーヒーを一口。

「え、えええ!?ままままじっすか!?」
「んー、まあ、一応」
「そ、それなのに女…」
「おっとそれは仕事だからね、それ以上言ったら僕が困るなーははは」
「……」
「で…それで、どんな人なんですか?奥さん」

ザップが言いかけた事はスティーブンが半強制的に黙らせた。言わずもわかるその物件は勿論裏方の仕事としているのでクラウスは知らない、知られてはいけない事だ。ザップに関して言えば、それは野生の勘やらなんやら、実力ではない他の能力で知っている。
その空気を読んでかレオがすかさず話が大きく反れない様な、自然で興味ある方向へと誘う。

「##name_1##はとても素敵な女性で、好奇心旺盛であり意欲的。なにより自由が好きな人だ」
「ものは言い様ってことだ……あれはアバズレだよ」
「ほう?アバズレねぇ…」
「可愛げの欠片を生まれる前に忘れたんじゃないかと思うよ」
「ふーん」
「…あの、ところでその人誰ですか…?人狼局の人ですか?」
「え?」

レオが指す方向を見れば、言えばスティーブンの背後に一人の女性。
シンプルながらも高そうな雰囲気が漂うスーツ姿。まるで秘書の様なその姿の女性は実につまらなそうにしてその会話を聞いていた。
レオの目を持ってしても、その女性が何処から来たのかがわからない。それは手品の様に突然その女性は現れ、その会話を聞いていた。

「………##name_1##…」
「やあ##name_1##、久しぶりだ。いつここに?」
「クラウス久しぶり。そうね、今さっき、と言うところかな。とても面白い話をしているなって思って。ねえ、スティーブン、どこの誰がアバズレだって?私もその会話に入れてちょうだい」
「…………ひ、久しぶりだね##name_1##…い、いやー…会いたかったよ」
「愛しのアバズレ女が返って来てやったぞ」



お試しと言う事でここまで。