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2014/01/29 09:59

「御存知でしたか?私達“陰険三人組”などと呼ばれているそうですよ」
「…え」
「まあ想定内ですが…。しかしお前は何処からそんな情報を仕入れてくるのですか」
「女官からです。ちょうどそんな話をしているのを耳にしたのですよ、兄上。私としては否定する必要もないかと思いますが」
「い…陰険か…」
「まあ兄上のその蛇の様な執念深さといい、徐庶殿の根暗といい、私の性格の悪さが実によく表現できてると思うのですが。お二人はどう思われます?」
「とりあえずその女官の名前を教えなさい」
「法正殿!?何をするつもりですか…!」
「なに、簡単な話です。倍返し」
「……だからそんな陰険だなんて言われるのですよ、兄上」
「そ、そうだよ…」
「でもやるからには徹底的に、手加減なんて必要ないです!!やっちまってください!!!」
「えー!と、止めないの?」
「何故です?徐庶」
「だ、だって…」
「徐庶殿、どこかのお偉い方が言っておられました。歯には歯を、目には目を。やったらやり返される覚悟をお持ちなさい。と…」
「それでこそ我が義妹。では作戦を立てましょう」
「どうせなら赤っ恥かかせて差し上げましょう。私達には関係のないところで」
「それはいい考えだ。女らしく陰湿だな」
「褒め言葉として受け取っておきますわ、兄上」
「………(ここに俺も含まれているのか…)」