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2014/01/27 10:40

「徐庶を貸しなさい」
「いきなりなんなんですか、兄上」
「ちょっと仕事が詰まっていましてね、大変なんですよ」
「まあ、兄上にも大変なことなんてあるのですね」
「ええ、大変で困っているんです」
「兄上が困るなんて…むしろ大変とか困るっていう感情持っていたんですね。意外です」
「貴女、私をなんだと思っているんです?」
「赤の他人の義兄上様」
「徐庶、訳せ」
「えっと…、」
「あら嫌だわ兄上、徐庶殿を困らせないで下さい。私の元上官なんですから」
「現下官ですが?」
「そういえば」
「………」
「徐庶殿ですね、どうぞどうぞ。ほら、やっぱり私が捕縛してよかったではありませんか、私なんて使えないですが徐庶殿が役に立って」
「ええ、本当ですね。減らず口の義妹よりも一寸ばかり役に立ちますよ」
「口が減ったら大変ですよ、兄上」
「お前に口などあるから煩いんだ。今度その口効けなくして嫁の貰い手でも探してあげますよ、義兄としてね」
「あまり変な男に嫁がせないでくださいな、口が効けない分暴力的になってしまうやもしれませんから」
「今でも十分暴力的だろうに。屈強な男を捜して差し上げますよ」
「まあ嬉しい。今から鍛えておかないと」

仲はいいんだ。
悪口言って徐庶を困らせて遊んでいるんだ…!