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2013/12/16 14:18

最初は小さな卵だった。
両手のひらで包むように持てば十分で、ここからどんな子が生まれるのか。不安とほんの少し期待があって。
その卵をうっかり割らない様に気をつけて、でも時々中身が動かないかなって持ち上げたりしたのを何回繰り返しただろう。
孫市や政宗、大殿にも「そんなことしなくても生まれるから放っておけ」と何回も、それこそ両手ではなりないくらい言われた。

その卵にヒビが入って、パリンと出てきたのはヤヤコマ。小さくて朱色の頭が特徴的だ。
正直こんな小鳥が役に立つのかと思った。小さくて、目が大きくて、愛玩用と言ったほうが相応しい。それならポチエナとかのほうがずっと役に立ちそうだ。
でも、まわりの頭がキレる存在が選んだのだから、多分間違いはない。多分。


というネタをしたいような気がする。