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開いた唇から零れる熱い温度、
目を見張る数秒、その間に彼の左手が背後に回っていて、振り払おうとした時にはもう遅かった。

「…その体に、教えてあげます。」
「っ、」

再度、彼の胸の中へ逆戻り。
腰を捕らえてるのは片腕なのに力が強く、私では敵わない。
当然だ。
彼は源氏の軍師であり、荒法師の武蔵野弁慶でもあるのだから


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テーマ「人外ファンタジー」
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