小説 | ナノ


「いや、嫌いではないですよ」
「じゃあ好きですか?」
「それも違う。」

嫌い、ではない。
好きな方だろう。
ただキャラクターとして見ている節があるから、恋愛の枠に入らない。
所謂、loveとlikeの違いだ。

「もしかして…他に好きな人が居るんですか?」
「はいっ!?」

話が急に飛躍した。
そんな事、微塵も言ってないだろうに
思わず声が裏返ってしまったじゃないか。

「…嫌です。僕の方が君を好きです。愛してます。」
「ちょ、違っ…!」

弁解したいのに彼は話しを聞いていないらしい。
腕を掴まれたと思ったら、引っ張られ、弁慶の胸へと突っ込んでしまった。
…腕取れるかと思ったよ

「僕以外の人なんて…許しません」

そのまま腕を背中に回され閉じ込められた。
ギリギリと骨が鳴るんじゃないか、ってぐらいに抱き締められる。


これ私、恋愛フラグじゃなくて
死亡フラグだよね。




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テーマ「人外ファンタジー」
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