25 紙人形の下半身は何かに引き裂かれたかのように床に落ちていた。 目の前には体育館専用の放送室のドアが。 まさか……、 「青峰、黒子、残念なお知らせ」 「あ?」 「マネージャーさん、もしかしたら裏世界にいるかも」 「「はぁ?/えっ?」」 いや、もしかしたらだけど、でもなんでこんな所に……? どうしてこんな所に入口が? もしかして拉致られたんじゃ。 そうとしか考えられない。 裏世界には力のない人間が行けるわけないし、迷い込むことは絶対にない断言できる。 マネージャーさんは誰かに拉致られて裏世界に連れて行かれた? でっもなんで? また誰かを狙っての犯行? 前は赤司だったけど今回も? いろいろ頭の中で考えを巡らす××。 しかし答えは見つからない。 「ねぇ、マネージャーさんって赤司くんと付き合ってたりする?」 「いえ、それはないと思いますけど…。どうですか青峰くん」 「さつきと赤司がなんて考えただけでもゾッとする。ありえねぇ」 「だ、そうです」 「なるほど」 主将×マネージャーとかありきたりな気がしたんだけど。 ちょっと残念なような、ホッとしたような。 なんてことを考えているあたり真面目ではない××。 「今からとにかく行かなきゃいけないんだけど……どうする?来る?」 「当たり前だろ」 「はい」 「リョーカイ。じゃあこれ持ってて」 「なんだこれ」 「お守り的な?まあたいしたもんじゃないけど、あればまあ使えるもん?」 「頂きます」 「そんじゃ、行くよ」 「「おう!/はい!」」 |