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「さつき!!」



がらっ!!

勢いよくドアを開け放ち踏み込む青峰。

体育館の中にはもちろん静かで人影はない。

本当にここにいるのかと疑いたくなるくらい。

でも青峰がかけた術は失敗してないし、紙人形がここに入っていくのは××も見ていた。

それは間違いない。



「桃井さん!いたら返事してください!」

「おいさつき!いんなら返事しやがれ!!」



返事はない。

なのになんで紙人形はここに?

ここになにかがある?

××はここに来たはずの紙人形を探す。


どこにいった…?



「××さん?」

「おかしい」

「あ?何がだよ」

「紙人形がない」

「あーそういやいなくなってんな?どこいった?」



三人で紙人形を探してみるものの、結局見つからなかった。

気配もこの体育館の中で途切れてて、その後を追うのは無理そうだ。



「一体どこ行ったのあたしの紙人形ちゃんや……」

「おい××!」

「何ー、青峰ぇ」

「これ見ろ!」

「なんで命令形……て、これ!!紙人形の下半身!!」←




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