24 「さつき!!」 がらっ!! 勢いよくドアを開け放ち踏み込む青峰。 体育館の中にはもちろん静かで人影はない。 本当にここにいるのかと疑いたくなるくらい。 でも青峰がかけた術は失敗してないし、紙人形がここに入っていくのは××も見ていた。 それは間違いない。 「桃井さん!いたら返事してください!」 「おいさつき!いんなら返事しやがれ!!」 返事はない。 なのになんで紙人形はここに? ここになにかがある? ××はここに来たはずの紙人形を探す。 どこにいった…? 「××さん?」 「おかしい」 「あ?何がだよ」 「紙人形がない」 「あーそういやいなくなってんな?どこいった?」 三人で紙人形を探してみるものの、結局見つからなかった。 気配もこの体育館の中で途切れてて、その後を追うのは無理そうだ。 「一体どこ行ったのあたしの紙人形ちゃんや……」 「おい××!」 「何ー、青峰ぇ」 「これ見ろ!」 「なんで命令形……て、これ!!紙人形の下半身!!」← |