20 「行方不明?マネージャーが?」 「ええ。そうです」 ズズズー、っと勢い良くパックのジュースを飲みながらの話す××。 相談者は黒子と青峰。 話を聞けば、その行方不明となったのは青峰の幼馴染でもあるバスケ部のマネージャーである桃井さつき。 いなくなったのは3日前。 家族は捜索願を警察に提出したが、手がかりは一切なし。 困り果てた結果、とりあえず××に相談してみようぜということになったのだ。 「うーん、まだ何ともハッキリ言えないんだけど……捜してはみるよ。それでいい?」 「ああ。とりあえず頼むわ」 「桃井さんはしっかりした方ですから、3日間も音信不通となると異常です」 「その桃井さんって人は、黒子の彼女か何か?それとも青峰と三角関係か何かなの?」 「バッ!そんなんじゃねぇよ!!」 「あやしー」 ぷぷっ。と笑う××。 黒子はなんでそんなに慌ててるんですか青峰くん、と平然としているにも関わらず、青峰はそんなんじゃねぇの一点張り。 まあからかうのはこの辺にして、人探しとなると準備が必要だ。 「放課後もう一度来てくれる?準備はしておくから」 「悪いな」 「いいよ気にしないで。これが私の仕事だから」 今は昼休み。 放課後まではまだ時間もある。 赤司に相談して今日の部活は休ませてもらうとして、青峰は早く桃井が見つかってくれと願っていた。 一方××にはある考えがあった。 まさかこの一件、あの出来事と何か関係があるんじゃ…と。 黒子から彼女もバスケ部に関わりある人物だと知った。 今度こそ犯人の尻尾を掴んでやる。 ××は密かに奮闘する。 |