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にしても、やはりおかしい。

あの出来事が誰かに仕組まれていたのは確か。

けどそれがわからない。

少なくとも校内にいれば気配くらいは探れると思っていた。

しかしその気配がない。

意図的に気配を隠しているのか?

力がない人間が、裏世界へあれだけの大人数を一気に送る事はまず不可能。

絶対にありえない。



「難しい顔をしていますね」

「うぉお!?」

「こんにちは」

「いきなり出てくんのやめてくんない黒子…」

「すみません。でもさっきからいました」

「マジで!?」

「はい」

「ええ〜…」



影が薄いにもほどがあるんじゃ…?

全然気付かなかったよ黒子…。

そう心の中で呟くミコト。



「それで、一体何を考えていたんですか?」

「ああ…この間のアレ。まだ犯人…てか首謀者がわからないんだよね」

「その事でしたか…。赤司くんもいろいろ探っているようでしたが、やはり何も掴めていないそうで」

「やっぱりそう簡単にはわからないよ。油断もできないし」



アレだけで済むとは思えない。

まだ何かありそうだと××は確信していた。

次は何を仕掛けてくるつもりだ。

こうなったら受けてたってやる。

なんでも来いコラァ!

ミコトはいつの間にか吹っ切れていた。




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