32 外が暗くなっていても、やはり事は大ごとになっているのでまずは警察に行くことに。 いろいろ理由を捏造しつつ説明し、無事帰宅出来ることになった。 さつきは迎えに来た両親と共に帰る事になり、他の三人も帰宅するため警察を出て帰路につく。 さつきは行方不明になっていた間の記憶はなく、いつの間にか連れ去られ、いつの間にか公園で寝かされていた。 という理由を捏造し、事を知る××達の間で本当の事は言わないというルールができた。 警察ってこう言うの信じないし、説明するのもめんどくさい。 もちろんさつきにはすべて説明したが……。 「赤司君たちにはメールで事の顛末を説明しておきました。これでいいですか?」 「ん、あんがと。でもこれであたしらも本格的に犯人探しに乗り出さないと行けなくなったね」 「と言うと?」 「あたしのカンから言って、これで終わるとは思えない。目的がまだハッキリしてないけど、これ以上好き勝手にさせるわけにはいかない。秩序ってのもあるしね」 この世界にルールがあるように、裏世界にもルールはある。 しかし犯人がやっていることはそのルール、秩序を乱す行為。 放っておくわけにはいかない。 ××もついに本気を出す。 いままではおふざけ半分で付き合っていたが、これ以上被害が拡大しないうちに手を打つ。 「悪いけど犯人探し、付き合ってくれる?」 「もちろんです。きっと赤司君たちもそう言うと思います」 「俺もそう思うぜ」 「ああは言っていましたが、本当は今日全員部活を休んで桃井さんを探すつもりだったんです。でも××さんに青峰君もいますし、試合が近い分みんな部活を休む理由が付けれなかったんです」 「まーウチの学校のバスケ部が強いのはみんな知ってることだからね、試合が近いなら練習しなきゃ怒られるわ」 試合っていつあんの? 3日後です。 じゃあ犯人探しは試合が終わってからにしよう。 歩きながら話していると、青峰がテツ!と大声で黒子を呼んだ。 ストバスで少し練習をして帰るらしい。 ××もやってくか?と誘われたが、疲れが再骨頂に達している××はやめとくー。と手を振りながら、試合は見に行くよと叫んだ。 「絶対だからな!!」 「わかったわかった!」 |