31 「今回は特別。私が出口を作ってあげる」 「あ?マジで?すっごく助かる」 花子さんステキ!!今度お礼に現代のいい感じのやつを献上させていただきます! まるで神を崇めるかのようにまくし立てまくる××。 花子さんは昔の人のてめ今風の、つまり現代のものにすごく興味があるらしく、初めて会ったときは携帯に驚いていた。 この間はゲーム機。 PSPとか3DSとか、ちなみにパソコンにも。 花子さんはトイレの幽霊で、トイレから離れられない。 いわゆる地縛霊のようなもの。 あと他の学校にいる花子さんはみーんなどこかしらで血が繋がってるらしいです。 「!、この近くを貞子がうろついてる。早く行きなさい」 「はーい。青峰、黒子、行くよ」 「おう」 「はい」 「じゃあ花子さん、ありがとうまた今度!」 「ええ」 今回は花子さんが作ってくれた特別な出口だから手を繋ぐまったく必要はない。 出口が決まってるから迷わない。 やっぱ花子さん最強。 改めて花子さんの力を実感する。 さあ、貞子が来る前にさっさとここから出よう。 青峰と黒子、さつきを先に行かせ、後から××も鏡の中に飛び込んだ。 「ハァー、やっと帰ってこれたな」 「随分時間が経ってたみたいですね。もう外が真っ暗です」 「さて、これからが大変だよ。警察沙汰にもなってるし、先ずは警察に行って事情説明しなきゃ」 「あ、あのっ!」 「ん?どうしたの?」 「えっと、助けてくれてありがとう」 「あー、いいよそんなの。にしても大変だったね」 「怖かったけどみんなが助けてくれたから……。あっ、私桃井さつきです!よろしく」 「あたしは××××、よろしく」 「××ちゃんかぁ……。じゃあ×っちゃんだね!」 「×っちゃん?」 「私のことはさつきでいいから!これからよろしくね?×っちゃん!」 |