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机の上にはそれぞれ6つの紙に包まれた髪が。

ミコトはポケットをごそごそとあさりライターを取り出した。



「なんでライター持ってんスか…」

「まさか煙草……」

「吸ってないよ!?てかあたしそんな不良じゃないし、むしろ吸ってそうなのはそこの青いのじゃん!!」

「ああ゛!?ンだとコラ」

「あー、確かに青峰っちはそんな雰囲気あるもんスね」

「黄瀬ェ……」



眉間にしわを寄せ、黄瀬の襟首をつかむ青峰。

ギャー!と悲鳴をあげ、やだやだと首を振る黄瀬。

そんな二人は放っておいいて、ミコトがライターを持っていた理由。

それはもちろん煙草を吸うためなどではなく、祓屋としてのいわば七つ道具のような、ミコトにとって必需品なのだ。

もちろんマッチでもいいのだが、あれは燃えカスが出るので後始末に困るので、ミコトはライターを持ち歩いている。



「そこの二人煩い。集中できないから黙ってよ」

「青峰、黄瀬」

「「スンマセン…」」



鬼だ。

赤司の後ろに鬼がいる……。

青峰と黄瀬はひぃいぃぃ…と震え上がった。



「いくよ…」



ミコトはそう言うと6つの紙に火をつけ、その様を見つめる。

火はどんどん燃え上がり、最後に残ったのは灰になった紙の残りかすと、



赤い髪の毛だった。




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