待ちわびて




胸の先端を吸いあげる。ぷっくりふくれたかわいい粒が俺の舌をめっちゃほしがって、どれだけ愛撫しても、ずっと硬くなったままやった。

「あ、ああっ……侑士さん、も、もういいからあっ」
「ん? もうほしい?」
「だ、だって、も……長いよ、もう、きて?」
「ふうん? 俺がほしいんや? ほな、ちゃんとねだってみて?」

困惑した表情で、伊織さんは俺を見あげた。いろんなとこ攻めまくったけどイカせんようにしとったから、腰がうずうずと揺れはじめとる。せやけど、あかん。いじわるしたんは伊織さんやもん。

「ん……侑士さんが、ほしい」
「ん? 俺のなにが? ちゃんと言うて?」
「もう、そんなの言えないっ」
「んん? なんで? 俺の熱くて硬いのほしいって言うたらええやん」
「も……ゆ、侑士さんの、熱いのがほしい……」
「大事なとこ抜かしたな? 伊織はヤワヤワの小さいままでもええの?」
「も、侑士さんのならなんでもいいのっ」
「ふうん? それやったら、まだあげへん」
「も、侑士さんっ」
「ちゃんと言わんとあげん」
「うう……侑士さんの、硬くて……おっきいの、ほしいっ」
「ん、合格。これがほしかったんや?」

ぬちっと割れ目に俺自身をあてがう。たどるように上下に先端をこすりつけながらゆっくりと押しこむと、伊織さんが少し大きめの嬌声をあげた。

「はっ、あ……侑士さん」
「ン、10日もしてへんから、めっちゃきつくなってるやん」
「あ、ああっ……」

ずぷっと奥まで挿れて、俺はそのまま止まった。伊織さんのナカ、めっちゃあったかい。ホンマは強く激しく動かしてしまいたかったけど、まだちょっと、いじめたりひんしなあ。

「ゆ、侑士さん……あ、ン」
「俺、動いてへんのに、伊織さんの腰、動いとるね」
「はあっ……う、ねえ、なんで、動かないの?」
「ん? 動いてほしい?」
「も、もうー、いじわるしないでようっ」
「伊織さんが10日もいじわるしたんやろ? ホンマはもっと早うに終わっとったくせに」
「そん、そんなのひどいっ」
「ひどいの伊織さんやろ? どない? 焦らされてたまらん?」
「うう、もう、侑くん!」
「ほら、ちゃんと俺におねだりして?」
「う、動いてようっ」
「まったく……しゃあないなあ。ほな最初は、ゆっくりな?」

ゆっくり、離れんようにだして、またゆっくり押しこむ。ビクビクと伊織さんの腰が動いて、体が弓なりになっていった。めっちゃスローピストンや。はあ、これはこれで、死ぬほど気持ちええ。

「ああっ……ああんっ、侑士さんっ」
「めっちゃあふれとる。ヤラしい音させて……ホンマ、エロいな伊織は。こんなゆっくりやのに、こんな濡らして」
「だ、だって……ああっ」
「実際はしたくてたまらんかったくせに、スケベ」
「ち、違うもんっ」
「へえ? 違うんや? ほな抜こか?」
「う……や、やだ……抜かないで」
「ん? 抜いてほしくないんや?」
「う……」こくん、と頷いた。めっちゃかわいい。「も、もっと奥、ほしい」
「奥……? 俺のでぐちゃぐちゃにされたい?」
「う、うん……侑士さんので、ぐちゃぐちゃにして」

エッロ……。あかん、いじめすぎて俺がイッてまうわ、こんなの。いやいや、あかんあかん、俺が恍惚としてどうすんねん。伊織さんにいじわるして、思いっきり乱すんや、今日は。

「ほなもっと上手におねだりせんとな?」
「侑士さんっ……もう、ひどいようっ」
「ちゃんとキスして。ほら。俺をその気にさせてや。好きって言うて?」
「ん、ンンっ……侑士さん、好き」
「愛しとる、は?」
「あ、愛してるよっ……」
「やから?」
「だから……あ、ああっ……もっと、激しく、奥まで突いて」
「……はあ、かわいい、伊織。よう言えたな? ほなもう少し、ゆるゆるっとね」
「も、もういじわる!」

伊織さんは、ゆっくりも好きやけど、焦らしまくったから今日は激しいのがほしいんやろう。ヒクヒクと痙攣するナカのぬめりもいつも以上やし、むちゃくちゃさっきから締めてくる。はあ……こっちが飲み込まれてしまいそうや。

「ン、んん、あ、侑士さん……も、あ」
「ええ? これでもイクん?」ずるいわあ、そんなん。
「だって、気持ち……い、あ、おかしくなりそう」

くチュン、と、いつもとは違うねっとりした音が、俺の体も震わせた。唇に熱をねじこんで吸ってから、胸の先端は優しく舌で転がした。俺が耳もとで愛をささやくたびに、伊織さんの腰の動きが激しくなる……はずやったのに。
伊織さんは急に動きを止めて、じっと俺を見つめて、ぎゅうっと首に巻きついてきた。

「ん……どない、したん?」
「侑士……わたしも、好き」
「伊織さん……」
「好きだよ。いじわるな侑士も、愛してる」

レッドカードやろ……ダメや……もう俺も、我慢できへん。
ホンマ、この女だけは……絶対に誰にもわたせへんな。

「はっ……伊織、ずるい」
「だって……ホントだもん」
「ほな次から7日でケリつけてくれる?」
「もう……バカ」
「くくっ。7日でも十分、いじわるするで?」

伊織さんがほしいもの、俺は全部、あげたいから。





fin.

≠following link novel
 - Yushi Oshitari「ざわざわきらきら」



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