re:menber


【想起】
(名)スル
(1)思い出す。前にあったことを思い出すこと。






re:member






ふとした瞬間に、思い出すことがある。
きっかけは何か分からないけれど。
彼と過ごした時間を、彼の癖を、彼の体温を。

愛しくてたまらなかった、あの人のすべて。

失くしてから気付く、その存在の重さ。
でもあたしは彼の手を離してしまった。
だからこそ、あたしは想起するのだ。





* * * *





『ね!お願い!』

「いやー、でもさぁ」

『いいじゃない!どうせ一人寂しく誕生日祝う予定だったんでしょ?』

「…刺があるよなんか」

『だったらいい男見ながら過ごそうよ!今回レベル高いから!ね!』


電話越しの千夏の声は、いつになく興奮した様子で。
まくしたてられたあたしは、携帯片手に頭を悩ませていた。

今日はあたしの誕生日。
この歳になってくると、単純に喜べないものなのだけれど。
仕事も休みだったから、家でゆっくり好きなことをした後、映画を観る為に街へ出た。
映画もなかなか面白くて、こんな誕生日もアリかなぁなんて思っていたところに。
かかってきたのが、さっきの電話。

つまり、合コンの誘いなワケで。


「…誰なの相手は」

『私の高校の時の友達なんだけどね、これがまた男前なのよ』

「ふーん」

『女の子が一人足りないのよ!ねー伊織ーいいでしょー』

「……まぁ、別にいいけど…」


やった、と嬉しそうな声が耳に届く。
この後の予定も立っていなかったし、誕生日というある意味節目に、新しい出会いを求めるのもいいかもしれない。
あたしは千夏に待ち合わせ時間と場所を聞いて、電話を切った。

千夏の高校の友達ということは、立海の子たちが来るんだろう。
千夏とは大学からの仲だけど、彼女の見る目は確かだと思う。
彼女自身も美人で素敵だからこそ、他人を見る目もなかなか厳しい。
そんな彼女が、レベルが高いと豪語するメンバーならば。
淡い期待に、ほんの少し胸が高鳴る。
知らず知らずのうちに早足になる自分に気付かないフリをしながら。
あたしは待ち合わせ場所へと急いだ。





* * * *





『なぁ、手繋がんか』


あ、また、だ。
無意識に思い出す、彼の声。
優しい、笑顔。


『俺、お前さんの手、好き』

『拗ねなさんな、俺には伊織が一番じゃよ』

『伊織』
「伊織!」


はっ、と我に返る。
顔を上げると、千夏が心配そうな顔をしてあたしを見ていた。
少し早く待ち合わせ場所に着いてしまっていたあたしは、千夏を待つ間にまた思い出に耽っていたらしい。


「ごめん、ぼーっとしてた」

「大丈夫?」

「うん、大丈夫…」


何故、今日に限ってこんなにも彼を思い出してしまうのだろうか。
記憶の中、鮮明に残る、数えきれない思い出たち。
彼の言葉は、まるで強力なおまじないのように。
あたしをひどく揺さ振って、染めていった。

――――彼がいないと、苦しくなる程に。


「伊織、あたしの友達も紹介しておくね」

「あ、うん、どうも!」


待ち合わせには千夏の友達二人が、一緒に来ていた。
二人とも可愛らしい人で、何だか自分が場違いな気がしてしまう。


「もう来ると思うんだけど…あ、来た来た!」


千夏が腕時計をちらりと見た後、視線を上げて手を振った。
どうやら相手の子たちが来たらしい。
千夏が手を振る方向に、自然とあたしも目を向ける。
あたしの目に入ったのは、少し離れたところから歩いてくるやけに顔のいい男の子達だった。


「ちょ、千夏…!」

「んー?」

「こんなレベル高いわけ!?」


こちらに向かってくる男の子たちに釘づけになりながら。
隣で満足げに笑う千夏に小声で耳打ちをする。
明らかに、あれは普通の人たちではない。
まるでモデルか芸能人のように、全員が全員整った顔立ちをしているのだ。
前評判を軽く上回るハイレベルさに、あたしは思わず呆然としてしまう。


「よう、久しぶりだなー」

「ブン太は相変わらずだね」

「益々格好良くなったろぃ」


まず話し掛けてきたのは、真っ赤な髪の毛の男の子だった。
背はそんなに高くないけれど、足が長くすらりとした体型。
加えて、女の子のように大きな瞳が印象的。
それなのに男らしさを感じるのは、きっと彼の態度や話し方のせいなのだろう。


「とりあえず店入ろうぜ。各々の紹介はそれからで」

「そうだね…あれ?」

「ん?」

「三人だけ?」


千夏がブン太、と呼ばれた子に話し掛ける。
言われてみればこちらが四人いるにも関わらず、男の子達は三人しかいないのだ。


「あぁ、悪ぃ。一人仕事の都合で遅れてくるんだ」

「あ、そうなんだ」

「すぐ来るから、先に始めてようぜ」


ブン太君の言葉に従い、まずは予約していたお店に入ることになった。
移動した先は創作料理のお店で、薄暗い店内はお洒落な雰囲気だった。


「じゃあ自己紹介でもすっか。俺丸井ブン太、サラリーマンやってまーす。シクヨロ」

「切原赤也っス。えーと、一応プロでテニスやってます」

「幸村精市です。研修医です」


男の子達の自己紹介に、感嘆の声が漏れる。
世の中には、容姿が優れているだけでなく才能をも持ち合わせた人がいるんだなぁと感心すらして。
ブン太君はもちろん、切原君も幸村君もかなりの男前さだ。
さっきから他の席の女の人たちが、ちらちらとこちらを見ているのも頷ける。


「えっと、千夏です。こっちは佐久間伊織。あと――――」


千夏が女の子たちの紹介をしてくれる。
その後に席を移動して、あたしは丸井君の隣に座ることになった。


「みんな立海出身なの?」

「おぅ。テニス部で一緒でさ。佐久間はどこ?」

「あたしは青学」

「へー!じゃあ不二とか知ってる?」

「知ってる知ってる!同じクラスだったよ」


飾らずに笑う丸井君に好感を持つ。
あの人と別れてからというもの、なかなか新しい恋が出来ずにいたけれど。
いつまでも恐がっていても仕方ない。
忘れなければいけないこともあるのだから。


『高校までテニスやっとったんじゃ』

『ふぅん、上手かったの?』

『当たり前ぜよ。俺を誰だと思っちょる』

『さーすが自信家だね』

『常勝立海と言われるテニス部で、これでもレギュラーじゃったからのう』


あ、―――――――れ?


「……丸井君…立海の、テニス部って言った?」

「お?あぁ、うん、言ったけど」


まさかこんなところで、彼の欠片に会えるなんて。
忘れたい、でも、忘れたくない。
思い出したくない、でも、思い出してしまう。
胸のずっと奥、色褪せない、あの感情。


「もしかして…ま、…仁王君とか、知ってる…?」

「仁王?知ってるも何も――」

「あ!仁王先輩!こっちこっち!」


もう二度と口に出すまいと心に決めた、その名前を。
一度ならず、何度も聞くことになろうとは。
切原君の言葉に、一瞬にして、呼吸を忘れる。

――――今、なんて。


「おぅ、遅れてすまんかったのう」


信じられない。
あたしの体から、血の気が引いていく。
俯いて、膝の上で手を握り締めたまま動けなくなってしまう。
雅治の、声、だ。
間違いなく、彼が纏っていた空気がすぐそこに在る。
もう、感じることはないと思っていたのに。



「仁王、遅かったな」

「仕事が長引いてのう」

「今さ、お前の話してたんだよ」

「俺の?何でまた」

「な、佐久間」


顔が、上げられない。
怖くて雅治の顔が見れない。
一番最後の思い出は、雅治の傷ついた顔だった。

あたしが、傷つけた。


「伊織…?」


一年前と何一つ変わらない雅治の声が、あたしの名前を呼ぶ。
それだけで、既に涙が出そうだ。
声だけで、こんなにも胸が締め付けられて、どうしたらいいの。


「あれ?お前ら知り合い?」

「…あぁ、大学の同級生なんじゃ」


やんわりと真実を隠した雅治に、ほっとしたような、少し残念なような。
それならば、と思い切って顔を上げる。
久しぶりに見た雅治は、あの頃よりも大人びているように見えて。

素直に、胸がときめいた。


「…久しぶり、じゃな」

「うん…久しぶり…」


髪の毛が、ちょっと短くなった。
瞳の、穏やかさが増した。
でも、笑い方、変わってない。
困ったような顔、何度も見た。
無意識に変わってないところと変わったところを探してしまう。


「まさか、こんなところで会うなんてな」

「う、うん、びっくり」

「…変わらんのう、お前さんは」

「ま、雅治だって」

「一年ぶりか…懐かしいな」


一年前、あたしたちは恋人同士だった。
大学で知り合って、恋に落ちて。
四年近く、共に時間を過ごした。

あたしには雅治しかいないって、本気で思う程に彼が好きで。
好きで好きでたまらなくて。
だから、雅治にもそうであって欲しくて。
いつだって彼の一番でいたかった、だから。


『伊織、何をそんなにイラついちょる?』

『……またあの子と一緒にいたでしょ』

『…その話か』

『あの子が雅治に気あるって分かってるでしょ?それなのにどうして優しくするの!』

『優しくなんてしちょらん。俺は普通に接しとるだけじゃ』

『普通って…あんな風にしたら、勘違いするに決まってるよ!』

『…なぁ、何でお前はそんなに俺を疑うんじゃ』

『ちが、あたしは…!』

『もっと素直に、俺を好きでいてはくれないんか』


計算だらけの、あたしの恋。
誰にも雅治を渡したくなくて、奪われないように必死だった。
一方的な気持ちを押しつけて、求めてばかりで。
そんなあたしを、雅治は何度も受けとめて、抱き締めてくれたのに。
あたしは彼の手を離した。


「…いい男、見つけたか?」

「見つけられてたら、今ここにはいないと思うけど」

「そりゃそうじゃ」


雅治が目を伏せて、小さく笑う。
それを見て、胸が熱くなる。

馬鹿みたい。
また、好きだ、雅治のこと。

彼を見つめるあたしの気持ちは、あの頃と変わってない。
そんなことに今更気付いて馬鹿馬鹿しくなる。
自分ですべて壊したのに。


「…雅治は、今付き合ってる人いるの?」

「んー…」


滅多にない程緊張しながら、恐る恐る言葉を紡ぐ。
あたしの言葉に、雅治が動きを止めて。
何だかやる気のない返事を返してくる。


「何なの、その返事は」

「…俺、結婚するかもしれん」


予想していなかった答えに、今度動きを止めるのはあたしの番だった。
ざわざわと、店内の喧騒ばかりが耳に届く中。
あたしはゆっくりと、雅治を見た。
雅治も、肘をついたまま、あたしをじっと見つめていて。
いっそ、泣いてしまいたくなった。

未だにこの人に左右されてしまう、自分の感情を信じたくない。


「そしたら伊織、祝ってくれる?」

「あ…っ、当たり前でしょ!」


嘘、だ。
絶対に嫌だ、雅治が他の誰かと結婚するなんて。
そんなこと言う資格ありもしないのに、感情だけが先走る。


「…ごめん、ちょっと…」


収まりのつかない想いが込み上げてきて、あたしは耐え切れずに席を立つ。
雅治はすぐに視線を逸らして、ひらひらと手を降った。


「伊織」


トイレで鏡を前に気持ちを落ち着かせていると、千夏が控えめにドアを開いた。
心配そんな表情の千夏に、とりあえず笑顔を返す。


「ごめん、今日仁王が来るなんて聞いてなくて…」

「ううん、いいの。千夏が悪いわけじゃないんだから」

「…まだ、引きずってるの?」

「………かも、しれない」


あたし達は、終わり方が良くなかったんだ。
もっと、上手に別れることが出来ていたなら。
こんなに苦しくなること、なかったかもしれないのに。



『もう別れよう』

『…何じゃいきなり』

『雅治と居るの、もう疲れちゃった』


―――――思い出したくない。
好きだったから、別れた。
嫉妬するのも、泣くのも、もううんざりで。
雅治に嫌われる前に、あたしから別れを切り出したんだ。


「あたしが、いけなかったから…」

「伊織、」

「ごめん、先に戻ってて。あたしちょっと頭冷やしてくるから」


再びあたしの名前を呼んだ千夏に気付かないふりをして。
そのまま店の外に出たあたしを、冷たくなった空気が出迎える。
感情が高ぶった今のあたしには、ちょうど良い。

自分の誕生日に、こんなことが起ころうとは思ってもみなかったなと苦笑してしまう。
去年の誕生日は、雅治がお祝いしてくれた。
雅治の部屋で、彼が作ってくれた料理を食べて。
幸せな思い出は、あれが最後。
すぐにまた喧嘩になって、結局プレゼントも貰えずに別れてしまったんだ。

大切、だったのに。


「…っ、ふ、…っ」


次々と甦ってくる思い出に、堪え切れずに涙が零れた。
押し込めていた感情は、あの人を目の前にしたらあっという間に蓋を開けて。
溢れだして、止まらなくなってしまう。

まだ、好きだなんて言ったらどんな顔するかな。
笑うかな、それとも呆れるかな。





















「なーにやっとんじゃ」


ぽん、と頭を叩かれて、反射的に振り返ると。
そこには雅治が立っていた。
あたしは慌てて涙を袖で拭い去る。


「…昔を懐かしんで泣いとったんか」

「ち、違うよ!目にゴミが入っただけ!」

「ようそんな分かりやすい嘘をつくのう」

「うるさいな!」


喉を鳴らして笑う雅治に、思い切り背中を向ける。
もうこれ以上、思い出に泣かされるのはたくさんだ。
情けない姿も見られたくない。


「雅治こそ何してるのよ、早く戻ったら」

「お前さんが戻るならな」

「…やめてよ」

「何をじゃ」


優しくなんてしないで。
だってまた期待してしまうから。
戻れるわけ、ないのに。


「あたしは雅治と一緒にいたくないの」

「そんなこと知らん」

「はぁ?!何なのさっきから、もういい加減に――――っ」

「いい加減にするのはお前の方じゃ」


いきなり腕を捕まれたかと思うと、すごい力で引っ張られた。
疑問に思う間もなく、店の間にある路地へと連れて行かれる。
ほとんど光の入らないようなその場所で、壁に体を押しつけられて。


「まさ―――」

「何なんじゃ、お前」


数センチ先に、雅治の顔がある。
久しぶりに、こんなに近くで、見る。
ビルの隙間から、月の光がほんの少し入ってきて彼の顔を照らす。
あたしを見つめる雅治の瞳は、普段よりも鋭くて。
それだけで、もう息も出来ない。


「俺のこと、そんな目で見んな」

「な、何…?」

「お前が捨てたんじゃろ。何でそんな目で見る?」

「雅治」

「…まだ、俺を好きみたいな顔すんな」


一度は止まったはずの涙が、溢れだす。
苦しそうに瞳を細めた雅治に、たまらなく胸が痛む。


「だって…」

「……何じゃ」

「あたし…まだ雅治が好き…」


あの時、自分についた嘘。
もう雅治を好きじゃないと偽って、彼を捨てたのは確かにあたしだ。
自分勝手と分かっていても、これ以上嘘をつくことは出来ない。

今日、あなたに会ってしまったから。


「散々人振り回してあっさり捨てたヤツが、今更何言っちょる」

「…ごめん…」

「…泣くな」

「ごめ…っ」

「だーから、お前は卑怯なんじゃ」


ふいに、あたしの涙を雅治の指が掬って。
その指の優しさに、あたしは目を丸くする。
少し視線を上げれば、優しく笑う雅治がいた。


「……っ」


懐かしい匂いに包まれたのは、そのすぐ後。
ぎゅう、と抱き締められて、髪の毛にキスが降ってきた。



「伊織みたいな我儘な女、俺以外面倒見れるヤツ居らんじゃろ」

「雅治、だって…結婚するんじゃないの…?」

「してくれるんじゃろ?伊織が」


楽しそうに笑う雅治に、あたしはただ混乱するしかない。
雅治の腕の中でじたばたと暴れるあたしに。
牽制するかのように、腕の力が強くなる。


「おとなしくしちょれ」

「雅治、言ってること意味わかんな――」

「もう離してやらん」


雅治のその言葉に、体の力が抜ける。
雅治がどんな表情をしているか、あたしからは見えないけれど。
雅治も、まだ、あたしのこと好きでいてくれてる。
それだけは分かった。


「雅治…」

「ん…?」

「あたしのこと…好き…?」

「…当たり前じゃ阿呆」

「雅治、」

「俺の気持ちは、付き合ってた頃と何ひとつ変わっちょらん」


雅治の言葉で、あたしの世界がキラキラと輝く。
あたしには、やっぱりこの人しかいない。


「実はな、今回の合コンは俺が丸井と千夏さんに頼んでセッティングしてもらったんじゃ」

「え!?」

「…お前さんのこと忘れられんくて、諦められんくて、二人に泣きついたんじゃよ」

「う、嘘…」


皆何も知らない振りをしていただなんて。
雅治の言葉も、皆の演技力も、まるで嘘みたい。信じられない。
だけど、これだけは分かる。
あたし、きっと幸せになれるって。


「伊織」

「うん?」

「誕生日、おめでとさん」

「…覚えててくれたの…?」

「一年前に渡しそびれたプレゼントじゃ」


ようやく体を離されて、左手を持ち上げられる。
あたしの左手に、雅治がそっとキスをして。
赤面するあたしに、雅治が笑う。
そしてゆっくりと左手の薬指に、高価そうな指輪がはめられた。


「ま、雅治、これ…」

「あの時言えんかったからのう」

「……っ」

「俺と、一生一緒に居ってくれ」


何度、泣かせれば気が済むのだろうか。
別れた後も、忘れられなかった雅治の匂い。声。手。体温。
それが今、またあたしの目の前にある。


「うん…ずっと一緒にいる…」

「思い出の中の俺ばっか夢見るのは、もうやめんしゃい」

「ふふ、雅治がここに居てくれるなら大丈夫」

「これで俺も思い出に縋らんくて済むのう」


雅治はそう言って、今までで一番優しいキスをくれた。












幸せな記憶、悲しい思い出もすべてが、あなたと歩いてきた証だから。
きっとこれからも、あたしは思い出すだろう。

――――――あなたの、隣で。















**fin**
予想外に長くてあたしがどうしたらいいか分かりません(笑)
遅くなりましたが、お姉ちゃん誕生日おめでとう!!
だいぶ誕生日関係ない話になりましたが、祝う気持ちだけでも伝われば…!
合コンのメンバーがかなり豪華だったのに、そこにほとんど触れられなかったのが残念です。
これからも仲良くしてね!大好きです♪

2007/12/17 柚子



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