数日後、ボンゴレの本部に一通の手紙が届いた。宛先はボンゴレの霧の守護者、六道骸宛だ。
「骸様……」
「おや…?クローム、どうしました?」
「なまえから、手紙が…」
「ほぅ……クフフ…珍しいこともあるものだ」
手紙を受け取り、封を切り便箋を開くとそこには、紛れもなく自分の愛弟子の書いた文字が広がっていた。
拝啓 お師匠様
お師匠様、お元気ですか?私たちは元気です。
お手紙が遅くなりすみませんでした。
こちらに来たらすぐに出すつもりでしたが、色々と忙しく、なかなか出せずにいたことを許して下さい。
さて、こちらに来てから暫くが経ちますが、フランも私も怪我もなく任務やら仕事をこなしています。
フランはヴァリアーに入隊して、幹部まで上り詰めました。さすがフランです。元から才能のあった彼なら当たり前なのかも知れませんね。
一方、私は情報屋(という名の万事屋ですけど…)を営んでいます。最初はちゃんと出来るか不安でしたがなんとか最近、軌道に乗ってきました。
二人共元気ですので、どうか心配しないでください。フランは私がしっかりと面倒を見ます。
最後に、お師匠様もどうかお体にお気をつけてください。短いですがここで筆を置きたいと思います。
敬具
P.S
なまえの面倒は、ミーが見ますー。なので心配しないでくださいー。
最後の追伸は走り書きで書かれていた。恐らく、なまえではなくフランが急いで書いたのであろう。
「クフフ…おチビ達は元気のようですね…」
二人で支え合って生きている、弟子達を想いながら、二人の師匠は手紙をしまったのであった…。
*前