「私だってちゃんと仕事してるよ!」
「そうですかー?見てる限りでは、そんな素振りは無いですけどねー」
「それはたまたまフランと仕事が被るからだよ!」
「まぁ、ミーはどうでも良いですけどねー。」
たまたま…と言ったが、実はわざと仕事を被らせているのだ(まぁほとんど仕事なんて無いけど…)。少しでも一緒に居たいからって言うのは、内緒だ。
「それより手紙!!どうしよう!」
うーん…と頭を悩ませるがなかなか書くべきことが思い浮かばない。
「テキトーに書いちゃいましょーか?」
「絶対ダメ!!師匠に報告するんだからぁ!」
「じゃあ、ミーがなまえの任務失敗談を書きますからー」
「ちょっ!?本当に止めて!!」
それは、切実に師匠に伝えないで欲しい。どうせ「また失敗したんですか…」なんて呆れられる!
「フランには絶対任せられない!自分で書くから部屋から出てってよ!」
机から離れて、フランの背中をぐいぐいと押して、部屋から追い出した。
「よしっ!手紙を書くぞ!!」
それから数時間、私は部屋に引きこもり、やっとの思いで手紙を書き上げた。
*前 次#