◎ 出会いは突然に…
大きな天窓から木漏れ日がもれて私を夢の世界から起こす。
それにしても、なんて快眠…。
こんなに寝れたのはいつぶりだろうか?
重たい目をこすり開けてみると、きれいなフローリングが現れた。
あ、お母さんあたりが掃除でもしてくれたのかな…。
…ってあれ?わたしの部屋に天窓なんてあったっけ?
そんでもって、こんなフカフカのベッドで…、
ベッド!!??
あたしは確か布団派だ!!
部屋は和室で布団なのに…。
ベッドに寝てるなんておかしい!!
あれ?わたし昨日酔ってたりしたのかな?待て待て、わたしはまだ未成年だ。それともあれかな、誘拐されて監禁されてたり?監禁されたとしてもこんな状態にはしておかないよね。だとしたら?だとしたらいったいどういうことなのだろうか。
考えに考えてみるも結論なんてまったく分からない。
「起きたか?」
…!!??
いきなり声をかけられた。
黒いスーツに身を包み、真っ白な部屋で、真っ白のソファーに座り、肩に鳩をのせた男の人に…。
「女、お前名前はなんていうんだ?」
「え、わたしは、澪です。」
というか、なんで鳩?
そして、彼は一体…、
…てか、
ここどこだよ!?
彼はふっと笑みを浮かべ私のベッドに腰を下ろした。
「おい、お前どっからきた?」
Where?
いやいやいや、どっからきたっていわれましても…、
ここは私の部屋じゃなくて、あなたの部屋で…、
ととというか、
「アンタ誰?」
「俺は、ロブ・ルッチ。そして、ここはウォーターセブン。」
…、ロブルッチに、鳩、んでウォーターセブン。
え?完璧ワンピースじゃん。
「あの、日本から…きました。」
絶対信じてもらえないね。てか、日本ってどこだ?てきな下りで、そんなもん知らん、あやしい奴だ!指銃!!てなって…。
あ、人生終わった。あたし今日で終わるんだ…。
しかも、ワンピースの世界で。
どうせだったら昨日のケーキ昨日のうちに食べとけばよかったよ〜
あーあ、後は、岡崎くんにでも告白しとけばよかった〜。
そうすればフラレテモあとくされもヘチマもないもんね!
はぁ。
大きなため息がもれた。
「お前は百面相か。」
「ホントはこんなこと聞きたくないんですが、私を殺さないんですか?あ、でも殺すんだったら私が寝てる間とか痛くないってときにしてほしいんですが…。」
「なぜ、俺がお前を殺す?」
「だって、日本からきたっていう変人だし(ルッチって確か殺し屋だったし←ワンピースを奥までしらない)。」
「殺すならとっくに殺してる。
フっ。なぜお前…澪を生かしたか。
おもしろそうだからだ。」
…とりあえず、死ななくていいみたい。
わ〜、運がよかったんだ。私!
神様はやっぱりいるんだね〜
うん。生きてて良かった。
「紹介しとく、コイツは俺の相棒。
『ハットリだっぽ〜wよろしくっぽ〜!』」
「鳩のハットリさんですね、澪です。」
「これから、お前は俺のもとで暮らせばいい。」
…、ま、いっか。
「あ、ルッチさん。遅くなりましたがはじめまして!」
あ、ども初めまして二人の出会い。なんやかんやで相性はいいのかも。
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