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 この恋きっと、君の香り
澪は、この白髭海賊団に入ってもうじき2年になる。

俺と同じ一番隊で、女の割りには戦闘能力も高いし、仕事も早いし、容姿も誰が見ても美しさを兼ね揃えている。

人懐っこくて、誰にも笑顔で、そんな太陽のような彼女に惹かれる奴は多くて、実は俺もそのなかの一人だとおもう。

そして、その日も俺はいつもどおり彼女に接していた。

「隊長、私、もっと頑張った方がいいですよね?」

「なにをいうんだよい、澪、お前は十分頑張ってるじゃないかよい。」

「でも、私、皆さんがやってるの手伝おうとすると避けられるし、皆さんのために何もできてないんです。」

アイツら…、

全く使えないやつらだ…。

彼女がそんなことを言って考えてると、

俺の部屋にサッチが入ってきた。

「おい、澪、手伝ってくれないか?」

「サッチさん、本当ですか?喜んでやらせて頂きます!隊長、いってきます!」

そういうと彼女はサッチと一緒にキッチンへと向かった。

俺も、

ずいぶんとアホだなー。

彼女をおれのもとに縛っておけねーし、

何よりこの思いも伝えられないなんてなー。

ふぅ、とため息をついてイスによりかかる。

彼女がいれたであろうコーヒーをすすって、書類にとりかかる。

ー…、

それから二時間位経ったであろうか。

俺の部屋にノック音が響いた。

「隊長?いますか?」

「いるよい。入ってこいよい。」

「失礼しまーす。」

そういって彼女はお菓子を持って、入ってきた。

「あの、隊長甘いものは平気ですか?」

「別に大丈夫だが…。」

「私、クッキー焼いたんです!一緒に食べませんか?」

「あぁ、いいよい。」

手作りクッキー…。

…すごい嬉しい。

一口食べると、ほんのりとした甘さが広がり、パイナップルの風味がした。

「…、澪、何で?」

「隊長のことが好きだからです!」

…。

突然のことで、戸惑っていると彼女がさらにつづけた。

「隊長に頼られない自分が私、悔しかったんです。だから、何としても役に立とうと!」

俺は彼女にそんなおもいをさせていたのか。

彼女をそっと抱き締め、俺はこういった。

「俺がお前を頼ってない?そんなわけないだろうよい。お前のことが大切なだけだよい。」

「た、隊長!?あ、あの私なんかこういうのワカラナクテ…。」

ムードぶちこわしだよい。

ま、君へのおもいを伝えるのは、

これから先にでも…。



(そういや、澪、何でパイナップル?)
(サッチさんが…ってどこに行くんですか?)
(あの野郎、しばいてくるよい。)


あとがき
マルコが気にしてるであろうパイナ(ry
ネタ。
ちょっと頑張るオッサンが書きたかっただけ。



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