EVE/シンカヲ 






今日は朝から頭が痛い



ほんとは学校なんて休みたかったんだけど


ミサトさんがうるさいから。




体育は休んだ。


授業もめんどくさい。





だから今は保健室にいて

カーテンの閉まっているベッドの上に座ってボーッとしている。



「…」



先生もどこかへ行ったようで

保健室には
時計の音と、隣で寝ている生徒の寝息だけが聞こえていた。




ボフッと後ろに倒れる。



「…」



頭が痛いのに、


眠くはならなかった。






しばらくベッドに横になっていると、

チャイムが鳴った。



次は昼休みだ。



頭痛はまだひかないけど、


ボクはベッドから下りた。


カーテンを開ける。



「…あ、」


カーテンを開けた前には
渚くんが立っていた。



「…」



「…もう大丈夫なの?」



「…」



ボクは黙って渚くんの横を通り過ぎる。



「あら碇くん、もう平気なの?別に昼休み中も寝てていいのよ?」


保健の先生が部屋に入ってきた。



「…もう平気です。戻ります」


ボクはそう言うと、
先生とは入れ違いに部屋を出た。

後ろから渚くんが着いてくる気配がした。



「…」



「…ほんとに平気?」



「…」


ボクはちらりと渚くんを見る。



「…顔色、よくないよ…」



「…」


ボクは無言のまま
渚くんを見ている。



頭がガンガンする。


頭痛がひどくなってきた。



「…シンジくん?」






吐き気がした。



ボクは一番近くのトイレに駆け込む。


個室に入り扉を閉めて鍵をかけると
洋式の便器に向かって思いっきり嘔吐した

朝食べたパンや目玉焼きを全部。



「シンジくん!大丈夫!?」


ドアを叩く音がした。



「…」



吐き出したものを全部流す。



「シンジくん!」



「…」



頭痛が治まらない。



「シンジくん、返事して!」



「…」


ボクは無言のまま個室の扉をあけた。


手洗い場で口を濯ぐ。



「…シンジくん…」



「…」


ハンカチを出して、
口元と手を拭く。



「…ねぇ、早退したほうがいいんじゃない?」



「…」


ボクは鏡越しに渚くんを見る。



「ほんとに気分悪そうだよ…」




「…」


ボクはハンカチをズボンのポケットにしまうと、渚くんの方を向いた。




「…シンジくん…?」


渚くんは心配そうにボクを見つめている。


少しイラッとした。



「…うっ、」


ボクは渚くんの肩をドンッと手で押して
トイレの個室に入れる。

渚くんはフラッとバランスを崩し、
便器に引っかかって転けかけていた。

ボクも個室に入り、
扉を閉めて鍵をかける。


ボクは渚くんの腕を掴むと、
個室の壁に押しつける。

ビクッと怯えたような表情をした渚くんを無視して、ボクは渚くんの首元に顔を埋めた。

まるで抱き合っている様だ。


「…」


渚くんの肌は冷たくて、

頭痛が少し引いた気がした。



「…シンジ、く…」



「少し黙っていられないの」



「…」



「頭が痛いんだ。静かにして」


ボクは渚くんの首元に顔を埋めたまま
そう言った。



「…」



「…」



「…」



「…」


渚くんが大人しく黙ってくれたので、
しばらく沈黙が続いた。

すると何人かの生徒がトイレに入ってきた

次の授業は何だだの、

小テストがどうのだの。


うるさい…



「…」



渚くんも外の生徒達が気になるようで、
扉の方を見ていた。



もし外にいる生徒達が、


ボク達の事に気づいたら。


驚いた顔でこちらを見たら。



渚くんはどんな反応をするんだろう。




「…」


ボクは首元から顔を上げ、
渚くんの制服のボタンをはずし始めた。


渚くんは驚いて、

ボクの手を止めようとした。



「…」


ボクはその手を振り払い、
ボタンをすべて外しきる。

シャツをはだけさせると
渚くんは不安そうな顔でボクを見た。

ボクはまた首元に顔を埋めて、
痕を残すように肌に吸いついた。


「…、」


渚くんの吐息が漏れる。
外の生徒達は雑談をしているからまったく気づかない。

ボクは顔を下げて、
渚くんの鎖骨に噛みつく。


「…、ぃっ」


渚くんが声を出したのと同時に、
外の生徒達の笑い声がトイレに響いた。



うるさいな



ボクは無言で渚くんのズボンのベルトを外し始める。



「シンジくん、駄目だよ…」


渚くんが小声でそう言ったが
ボクは無視した。

外の生徒達は手洗い場で手を洗いながらまだゲラゲラと笑っている。



「…」



また頭がガンガンしてきた。


ボクはベルトを外すと、
乱暴に渚くんのズボンを下ろした。



「…っ、…」


膝のあたりで引っかかった。



「自分で脱いで」


ボクはそう言うと、
自分のズボンを下ろした。

渚くんがもたもたとズボンを下ろしている



「…」



足を片方ズボンから抜いたところで
渚くんの身体を起こし、

ズボンから抜けた方の足を持ち上げて
ほぐすことも慣らすこともせず一気に自分のペニスを渚くんの中に押し入れた。


「…ッ!!!ぁ、ううっ…」


渚くんは自分の手を噛んで声を抑えている



「…」


ボクは少し止まって渚くんの顔を見た。


目に涙をためて、

自分の手を噛んで、

ボクに黙って犯されている。



「…、……?」



動かないでいると、

渚くんと目が合った。



「…」



「…」



「…」



「…シン…、くん…?」



「…」


ボクは渚くんの首元に顔を埋め、
思いっきり噛みついた。




「…いっ!…、た…」




「…黙れって言ってるだろ」




「…、……」






ボクは頭が痛いんだから、


もう 静かにしてよ







「…、ひぁ…あっ…ぁん…んぅ、うっ…」


慣らさず突っ込んだので、
渚くんのアナルが切れて血が出てきている


だけどそのおかげでボクは動きやすかった


渚くんは痛みに顔を歪ませ、

手を噛んで声を抑えているが抑えきれていない。

ボクはそんなことを構いもせず、
ただ激しく渚くんを突き上げる。


「…ぃっ…ん…ぁ、あっ、…う、んっ…」


ボクと渚くんが繋がっているところに手を這わせてみると、指に血がついた。


渚くんを激しく突きながら、


支えている太股に爪を立てる。



「…ぃ、ふぅ…ぁ、ん…んっ、んっ…」





トイレには渚くんの抑えた喘ぎ声と、



ボクの荒い息使いと、



ぐちゅぐちゅと卑猥な音だけが響いている





だけどいつのまにか
チャイムが鳴っていたらしく、


外にいた生徒達は


もうそこには居なかった。












「…」



「…はぁ…はぁ…」



「…」


トイレには渚くんの息を整える声しか聞こえない。

ボクは身なりを整えて、
渚くんを壁に押しつけたまま
また首元に顔を埋めていた。


渚くんの肌はさっきと違って熱くなっている。



心臓の音が


すごく早い。





「…」



「……はぁ……はぁ」



「…」



「……はぁ……はぁ」





ボクは目を閉じた。





「…」




頭の痛みが、


少し引いた気がした。






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