EVE/シンカヲ




綾波が死んだ

正式には死んでいなかったけれど、


死んだと思ったとき、
僕は目の前が真っ黒になった


ただ絶望というより、


抱いていればよかったと思った…






「どうしてボクを嫌うんだよ!」

綾波が死んでから、
僕は渚カヲルの部屋に転がりこんでいた。

しかし、いちいちカンに触る言い方をする彼に僕はイライラが募っていた。


「…」

どうして?
そんなこともわからないの?
僕は黙って渚くんを睨みつける。


「…」


「…僕に嫌われるの…いやなの?」


渚くんのいるベッドまで近付き、頬に触れる。
綾波の肌も、
こんなに白かった…


「…そりゃ、嫌われるのはいやだよ…」


綾波の髪の毛も、
こんなにサラサラだった…


綾波の頬は、

こんなに冷たいのかな…


「なら、僕の言うこと…聞いてくれるよね?」

僕は渚くんをベッドに押し倒した。


「聞いてくれたら、君の事嫌いにならないからさ」


僕は綾波を抱きたかった。



 

「…ぅ、んん…っ!」

僕は渚くんの服を脱がせ、ズボンを脱がせ、
彼をうつ向きにすると、いきなりアナルに指を突っ込んだ。

「んんぅっ!」

痛かったみたいで、自分の顔を枕に押し付けている。

僕は気にせずそのまま指を動かし、中をほぐしていく。


「…んぅ、く…ぁ、ん…」


ふと気付いた。
足の間で少し固くなり揺れている彼のペニス。


綾波にこんなものはついていない。

彼女は射精などしない。


近くにあった細いリボンのようなもので彼のペニスの根本を射精できないようにきつく結んだ。

渚くんは驚いたようにこっちを見た。

「…何?」

僕がそういうと渚くんは黙って首を横にふった。

僕はズボンを下ろし、固くなった自分のペニスを一気に渚くんのアナルへ押し込んだ。

「…っぁああっ…、ぁ、…」

無理矢理入れたから、
血が出てきていた。



綾波も、


血がでるのだろうか


綾波も、


こんなに締め付けてくるのだろうか


綾波も、



こんなに気持ちがいいのだろうか




僕は夢中になって腰を振った。
ただ気持ち良くて、
始めてのセックスに興奮していた。
僕はあの後、渚くんの事も考えず3回も彼の中に射精したが、
彼のペニスの拘束を解くことはなかった。



それから数日。
僕は毎日渚くんを自分の好きなように抱き、満足するまで離さなかった。

しかし彼は一度も文句を言わず、黙ってこの行為が終わるのを待っている様だった。

なぜ何も言わないのだろう。

渚くんだって男だ。
男が男にこんな事をされて、なぜ黙っていられるのか。

なにか言いようのないもやもやした気持ちがうずまいていた。


ただ流されているだけ?

嫌々?

ほんとは拒否したい?

拒否しろよ。


嫌がれ。


こんなことやめろって

言えよ…






その日、
僕は渚くんの両手と両足をベッドに縛りつけ、

彼の口にハンカチを押し込んだ。


渚くんは不安そうな顔をしていた。


いつものように彼のペニスも拘束し、
いつものように彼を激しく突き上げた。

「…ん、ぅ…んん…ふ、ぅ…」

ただ、
いつものように2回や3回で離す気にはなれなかった。

ひたすら突き上げ、彼の中で何度も射精する。

「…ふ、ぅ…ぅんんっ、ん…」

何度目かの射精を終えたとき、渚くんが僕を見上げてきた。

「…なに?」

軽く睨みつけると、
渚くんは黙ったまま涙が少したまっている目で僕を見つめてきた。
僕は一度、彼を突き上げた。

「…んんっ…!」

「あぁ、ハンカチのせいか…ほら…これで喋れるだろ?」

ハンカチを渚くんの口から出してやると、彼は息を整えはじめた。

「あぁんっ…」

「ねぇ、誰が息を整えろって言ったの?言いたいことがあるなら言えって言ったんだけど?」

また固くなってきた僕のペニスで渚くんの中を何度も突き始める。

渚くんが何か言おうとしてる。


「…ふ、ぅん…な、…あぁっ……な、ん…んんっ」



「なんだよ、イライラするな。ほら、嫌いになっちゃうよ?」


ほら、拒否しろよ


いやだって言え



「…!…や、ぁ…やだ…ぁあっ…あぁ…」


僕は渚くんのペニスを擦り上げ、突き上げるのを激しくした。




僕は矛盾している。



拒否をさせないように動くのに、




渚くんが



拒否をしないのが怖かった




彼に溺れていくようで、



(はやくやめろと言って)


(僕を止めてくれ)




僕は激しく動きながら渚くんの顔を見つめる。

いつもは青白い頬が赤く染まり、
痛いほど張りつめた彼のペニスからは白い精液が流れ出て、

いつもは切れあがった鋭い目から、
涙が溢れ出ていた。


「…」


僕は渚くんの涙に興奮し、
さらに激しく動き彼の中に射精した。


「はぁ…はぁ…」


僕が射精したあと
渚くんのペニスの拘束を解いてあげると、彼もすぐに射精した。

始めて渚くんが射精するところを見た。



とても綺麗だった…



僕はそのまま失神した渚くんのペニスに指を絡め、

精液をすくい、

自分の口へ持っていき舐めてみた。


生臭い。



だけど、

なぜかすごい満足感に襲われた。



渚くんの中から自分のペニスを抜き、

彼の両手足の拘束を解いた。





「…ンジ…く、ん…」


意識のないはずの渚くんが何か呟いた。



「なに…?」


僕は静かに赤くなった渚くんの頬を撫でる。


「…」


今のは無意識か…



「…君は…なぜ抵抗しないの…?」


彼の頬を撫で続ける



「…そんなに僕に嫌われたくないの…?」


彼の涙の跡を拭う



「…僕が好きなの…?」




意識のない彼の唇に、


自分の唇を押し付けた





「……気持ち悪いね…」






僕は、


そのまま渚くんの部屋を出ていった



別に渚くんの事なんて

なんとも思っちゃいない







だけど、









冷たい目side-S


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