オレってさ、

結構可哀想な人なんじゃないの?


変な相棒を持つと、


苦労するぜ…






「ハイネくん、そろそろどいてくんない?」


「…やだ」


ほらでた。
わがままくん。

オレ達がよく来る教会。
その教会の奥の部屋。

ハイネを探しに入った途端、
胸ぐらひっつかまれて思いっきり押し倒され、
そのまま流れで一発二発。

「おいハイネ!オレは用事があってきたんだよ!さっさと抜いてどきやがれ!」

オレの発言の通り
ハイネの野郎の粗チンはオレの中にはいったまま。

二回オレの中に出した後、
なんだか覆い被さったまま動かなくなったハイネ。

いきなり押し倒され、
床の上で二回も中出しされ、
あげく突っ込まれたまま上に乗られてんだ


正直辛い。



「…」


「ハイネ!」


「…うるせぇなぁ…空気読めよ」


「そりゃおめぇだ!」


退かない上にこの言い方。

押し倒された時に口から奪われたタバコを探した。


「…」


頭上より遙か遠くに火を消され、折り曲げられた一本を見つけた。


「…」


「なんだよ、またヤニ切れかよ」


「またじゃねぇよ!タバコ吸わせろ!つーかこれ知ってるかハイネ!強姦っていうんだぜ!ごうかん!」


「強姦じゃねぇよ。合意の上での行為だ」


「オレがいつ合意した!?」


オレの反論を聞き流しながらハイネがオレの服からタバコを取り出した。

「…げほ、まずい」

ハイネは自分で吸って火をつけると、オレの口にタバコをくわえさせた。

「…すぅ………はぁ……」

タバコの煙を思いっきり肺へ送る。
やっぱりタバコは最高だな。


「よくそんなまずいもん吸ってんな」


「お子様にはわかんないんだよ、このうまさは」


「…」


そんなオレの様子を黙って見ているハイネ。

と、急にオレの首元に頭を埋める。


「ハイネ…いいかげんにし…ッッ、いッ…!」


噛んだ。
ハイネが思いっきりオレの首を噛んだ。



「…な、なに」


「…」


ハイネは無言でまた同じところを噛む。
しかも結構な強さで。


「いっ…、いてぇってハイネ!」


タバコが口から顔の横に落ちた


ハイネは口を離すと、


顔の横に落ちているタバコの火を手で消し


オレを見てニヤッと笑う。



その口には

オレの首もとから出たと思われる血がついている。


痛いはずだ。




オレはハイネの口元から目が話せなくなった。





ハイネの舌が出てきて、



唇についたオレの血を舐める。




オレの血が





ハイネの口の中に入っていく





オレ達はどちらからともなく




キスをした





「…ん、ふ…ぅ…」




ハイネの舌がオレの口に入り、



オレの歯を舐めて、



オレの舌に絡まり、



オレの中を出ていく。




「タバコの味がする」


「うるせぇよ」


「気持ちよかっただろ?」


「……うるせぇって…」



ハイネは少し笑うと、
また堅くなったソレでオレの中を突きだした。


「……ん、ぁ……ん、ん…」



オレはハイネの首に回した手を
思い切りにぎって声を抑える。


「…、声が聞けないのってなんか寂しいよな…こんどはホテルでもいくか、バドー」


「…う、るせ……、…」


ははっと笑ったハイネは
オレの口に噛みつき、また舌を入れてくると

ラストスパートとばかりに腰をうちつけるスピードを上げた。



「…ん、…ぅ、…ふ、ん…ぅ…んんんっっ…」









三回目を出した後
やっと抜いたハイネは
息を整えているオレの右目の眼帯にキスをし、
噛みついて血が出た首もとを舐めた。


「…、ぃ…」


チリッと痛みが走る。



「バドー。お前ってマゾだと思うぜ」


「…はぁ!?」



「だって噛みついたとき

思いっきり締まったもん」


ハイネはニヤッと笑うと
自分の服を整えて部屋を出ていった。



「…うるせぇっつんだよ、くそハイネ…」



オレは首もとを手で抑えて起きあがると

ぼさぼさになった髪の毛をかきあげ

自分の服の上にあるタバコを拾った。









服を着て部屋を出ると、
部屋の外に牧師がいた。


「やぁ」


「…ども」


「ハイネくんがバドーくんに用事はなんだったか聞いといてくれって言ってたんだけど…」

牧師がサングラスをくいっと手であげて聞いてきた。


「あぁ…依頼っす。明日の11時にリザのばっちゃまの家って伝えといてください」


「了解」


牧師の返事を聞くと、
オレは教会を出ようとくるっと出口に向かった。


「あ!バドーくん」


「はい?」


まだなにか伝言があるのか?




「ふふっ、

あんまり教会でああいう事するの…
よくないと思うよ?


神様的に。」





牧師はにこっと笑うと、


違う部屋に入っていった。






「…」






神様的に…ね。







「…」







………くそハイネ。







オレはまた



ちりっと痛みが走った首もとを押さえた










思い出す感触


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