短編 | ナノ

宮地とのろけ


『そんとき“轢くぞ!”とか言っちゃってね、清志サンたらもうすんごく可愛いの!!』

「……それのどこが可愛いのか俺には分からないんだけどなまえちゃん」

『えぇ!?可愛いじゃん!清志サンって怒ったときだけじゃなくて、照れたときにも恐い言葉言うんだよ!それがもう可愛くて可愛くて私死…!!』

「それ以上言ってみろなまえ、撲殺するぞ」

『ききき清志サン!!撲殺は嫌です安楽死が良いです!!(…あれ?高尾消えた…)』

「……お前、どっかずれてるよな」

『ありがとうございます!!』

「いや褒めてねぇよ」

『いえいえ!清志サンが私に何か言ってくれるだけで、私はそれだけでとっても嬉しいんで!“轢くぞ”とか“刺すぞ”とかもうじゃんじゃん言っちゃって下さ…どどどうしたんですか清志サン!!風邪ですか!?顔も耳も真っ赤ですよ!?』

「う、るせぇ!!少しお前黙れ!!」

『清志サンが唇で塞いでくれれば黙りま…んむっ!?…ほほほほんとにやっちゃうんですか清志サン…!!』

「お前がやれっつったんだろ!!」

『いやだって…!!』

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