小さな手。
小さな身体。
怯えた瞳は大きく見開かれ、涙に潤んで揺れている。
未熟な四肢は発展途上というより、未だその片鱗すら見せていない。

なまえは以前にも幼い姿へと退行させられたことがあったが、そのときは記憶を保持したままで変わったのは外見のみだった。
しかしながら現在彼女を襲っていたのは、姿かたちのみならず記憶までも退行してしまう、なまえの幼少期そのままの状態に変化させられるという事態だった。
言わずもがな元凶は同居人の一人だろうことは明白だったが、記憶のない幼い彼女がそれを知る由もなく。
その愛らしい姿をじっくりと鑑賞して、元々部屋にいたカーズとDIOは口角を歪ませた。
二人の極悪ににやりと笑んだ顔を見て、幼い少女がびくりと身をすくませたことは言うまでもなく。

突然放り込まれた知らない場所と人物に、泣き出してしまいそうなほど不安げに揺れていた瞳。
良くも悪くも短絡的かつ素直で御しやすい子供は、少々甘言を弄されれば僅かに落ち着きを取り戻したらしい。

元々彼女が着ていた服は今はぶかぶかで、薄い肩に襟がなんとか引っ掛かっているだけという状態である。
覗く幼い肌はどこまでも白く、当然だが男の形跡など見当たらず。

「なまえ」
「……っ、は、はい」

名前を呼べば、恐る恐るか細い声で返事をする。
しかしやはり恐れが勝るのか、屈強な肉体を持つ彼らに自ら近付こうとはせず。
DIOはなまえの脂肪の全くついていない骨張った腰を否応がなしに引き寄せ、少年のように細い脚をふくらはぎからするりと撫で上げた。
他者からそのように触れられたことなど今まで一度たりともなかったのだろう。
なまえは華奢な肢体をびくりとすくませ、強い光を放つ金の瞳をおずおずと見上げた。
大きな瞳が心細そうに揺れるさまは恐ろしく背徳的で、それでいて同時に、清らかな新雪を踏み荒らすような愉悦をも与えた。

軽々と片手で覆えてしまう小さな顔。
DIOはその頬に手を添え、怯えに歪む表情をじっくりと観察した。
元のなまえは彼らに触れることも触れられることも存分に慣れていたが、年端もいかぬ幼い少女へと退行してしまった今、その顔に浮かぶのは恐怖や怯えばかり。
そんな目を向けられることは久しくなかったことで、妙に気分が高揚した。
そんな彼らを悪趣味だと非難する者は残念ながら現在そこには存在せず。

怯えたなまえの表情を愉快げに鑑賞しつつ、DIOは鬱血痕も噛み痕もない真白く瑞々しい首筋をべろりと舐め上げた。
突然の行為に、びくっと大袈裟なまでに小さな身体が跳ねる。
不安げに揺れていた瞳は驚愕に見開かれ、すぐに先程よりも濃い恐怖に染まった。
その様子に、ひどく嗜虐的な笑みを浮かべる。
男の形跡が皆無な彼女の身体は珍しい。
無垢ななまえを前にして、味わい尽くさなければ愚かというものだろう。
そう笑みを深めつつ、DIOは壊してしまいそうなほど小さな肢体をかき抱いた。

「な、なに……? や、はなして、やだ、なまえ、やなの、」

未発達の口蓋や舌が、たどたどしく懸命に音を紡ぐ。
あどけない声が、突然の暴挙に頼りなげにふるえた。
その懇願には何も返さず、簡単に折ってしまいそうな首元から耳元までしつこく舐る。
白い肌は幼さが強く、ミルクのように甘ったるい。
誰の手も付いていない白い首筋にゆるく噛み付けば、尖った肩がまた大きく跳ねた。

「ひっ……!? や、やだぁっ」
「まったく……そう暴れるんじゃあない、足癖が悪いのはこの頃からか?」
「懐かしいな、はじめの頃を思い出す」
「それより随分と幼いがな」

好き勝手なことを二人は言いながら、なまえを苛む手は止めず、少女は肉付きの悪いほっそりした脚をやだやだとばたつかせた。
未成熟に細く、脂ののっていない脚にも鬱血痕を残していく。
するすると脚を撫でながら上の方まで手が伸び、サイズが合わず下着を身に着けていなかった秘部まで至ると、なまえはびくりと身を強張らせた。
信じられないと言わんばかりに目を見開き、今までの比ではないほどに抵抗する。

しゃにむに暴れる枝のように細い脚を簡単に手に取り、その付け根を露わにした。
強制的に開かされた無毛の聖域。
こじんまりとした薄桃色の割れ目は、微かな隆起こそ確認できるものの、襞や花弁とといった発達した部位はない。

「っ……! ふぇ……やだっ、なに、こわいぃっ……」

誰にも暴かれたことのないまっさらな秘部を、他人の眼前に晒される。
幼いなまえは理解しがたい現状に、既にぼろぼろと大粒の涙をこぼしていた。
カーズは小さな身体を後ろから抱きかかえながら、溶けてしまいそうなほど雫を溢れさせる目尻に口付け、流れる涙を舐め取る。
愛らしい少女はいやいやと頭を反らして懸命に逃げ惑うが、そのような抵抗は残念ながら無意味である。
DIOに下肢を捕らえられ、淫らなこととは対極にあるかのような少女の無垢な陰唇を指先でくぱりと割り開けば、あえかな泣き声が一層悲痛に響いた。

「ん、みゅ……や、やらぁっ……やめ、ぅ……ふあぁ……」

固く閉ざされた幼い縦筋を、肉厚の舌でぐにゅりと舐り揉む。
そっと触れることすら躊躇われるほどいたいけな姫園が、唾液でぬらりと濡れ光った。
経験したことのない刺激と感覚。
突然それらに否応がなしに襲われた幼い肢体は、快楽や羞恥などよりも圧倒的に恐怖の方が勝るらしく、ぼろぼろと涙をこぼしながら暴れる。
しかしながらDIOが構わず執拗に処女肉相手に舌による攻めを施せば、小さな身体はびくびくと大きく仰け反った。
包皮の上から小さな陰核を舌で転がし、幼い襞を唇でなぞりながらその隙間を唾液で汚していく。

「ふふ、このように幼くとも濡れるものなのか」
「は、はあっ! やらぁっ、なに、なにこれぇっ……! ひっ、やら、なまえっこわ、こわいぃっ……!」

哀れなまでにしゃくり上げながらも、――防衛本能からだろうか。
幼い胎はごくごく僅かに、蜜液を分泌していた。
ひっひっと懸命に呼吸を繰り返す無邪気な唇からは、ひっきりになしに嬌声と呼ぶには悲愴の色が強すぎる嗚咽が上がる。

少女の必死の抵抗も空しく、ぬるついた舌は秘裂を何度も上下していく。
同時に、彼女を後ろから抱きかかえているカーズにも、やわらかく薄い耳元や首筋の皮膚をゆるく甘噛みされる。
慣れない小さな痛み、捕食される本能的な恐怖に、幼いなまえは断続的にびくりと身をふるわせた。
なんの起伏もない平たく薄い胸を撫でられれば、正常な思考など出来るはずもない少女は怯えてますます涙を溢れさせる。

自分を襲うこの行為が、何なのかすらも知らぬまま。
小さな手をぎゅっと握り締める。
受け入れることも受け流すことも出来ない、いっそ拷問のような刺激。
無理やり襲われ続け――やがてがくがくっと未成熟な身を痙攣させて、幼いなまえは目もくらむような絶頂へと跳ね上げられた。

「――はっ、はあっ、はあっ……! ふ、ぅっ、はーっ、っ、んぇ……」

焦点の合わぬ夜色の瞳。
ぼんやりと濡れ濁るそれは、自分の涙で溺れそうなほどにゆらゆらと揺蕩っている。
幼い身で初めて経験させられた絶頂の余韻で、いたいけな意識が朦朧としているのか、虚ろな目をしたまま、ぐったりと脱力した小さな身体。
幼い自分の肢体を制御できないのか、時折、下肢がぴくんと揺れる。

口の端から垂れた唾液を舐め取ってやりながら、カーズがにたりと笑んだ。
彼女と比べ驚くほど大きな手が、容易になまえを抱き上げる。
ぼやけた視界のなか、美しい深紫色の長い髪が幼い少女の目に焼き付いた。

「なまえ」
「ひっ……! ふぇ……も、やらぁ……」
「嫌じゃあない、これが出来たら終わりにしてやろう」
「……っ、ほんと? も、お、おわり……?」
「ああ、上手く出来たらな」

強制的に味わわされた初めての絶頂に、嫌悪感や恐怖感が麻痺しているらしい。
あるいは意識が混濁していたのか。
何にせよ、カーズの「もう終わりにしてやる」という言葉を脳裡に浸透させると、なまえは濁った目をゆっくりと開く。
ぐすぐすと鼻をすすりながら自由の利かない身体で緩慢に、恐怖の元凶であるはずの男たちに素直に従った。

ふくふくとした小さな手に、凶暴に屹立した剛直を握らせる。
恐る恐ると言わんばかりに触れる手はたどたどしく、無知な少女は不安げに濡れた瞳を揺らめかせた。
グロテスクなまで勃起した赤黒い肉棒と、愛らしい小さな手は余りにもアンバランスで。
その光景は恐ろしく背徳的で、かつ淫靡なものだった。

「っあ、ぅ……あ、あつい……」

拙い手淫がもたらす刺激は、絶頂へ至るには弱すぎる。
しかし指示された通り、小さな両手で懸命に屹立を擦る様子は、視覚的にぐらぐらと煮えるような劣情を掻き立てた。
無垢ゆえに教えられた通り従順に、太く硬い砲身を扱く手。

――それから少女がようやく解放されたのは、あどけない爛漫とした顔に雄の白濁液をかけられ、噎せ返るような精の香りに意識すら塗り潰され溺れきってからだった。

幼い蕾
(2015.03.05)
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