リボンをかけた甘い夜


ピンポーン、と軽快なチャイムを鳴らすと解錠される音が響いた。
ドアが開いて「いらっしゃい」と出迎えてくれたのは大好きな人。その胸に飛び込みたい気持ちを、手に持った袋が止める。傾けないようにと持ってきたそれを、今ここで大きく揺らしてしまったら勿体ない。
「お邪魔します」とゆっくり玄関に足を踏み入れた。

「実くんこれ、冷蔵庫入るかな?」
「……エッ!?これあの駅前の新しいケーキ屋の?」

袋のロゴでどこのお店のものかすぐ気付いてしまうところに、さすがだと思わず笑みが漏れる。
実くんが言ったように、大事に抱えてきた袋は最近駅前にできた話題のケーキ屋さんのもので、これを取りに行くために今日は実くんのお迎えを断ったのだとネタバラシをすると、納得したように頷いて微笑む。
中身が気になるのか、目をキラキラとさせながら箱をじっと見つめる実くんが可愛い。「透視できた?」と笑えば、「見えなかったけど俺の好きそうなケーキだってコトは分かった」とドヤ顔で冷蔵庫へと仕舞った。
ふふ、それは正解。ケーキの箱を開けたときの反応が楽しみだ。

「あ……!」
「気付いた?」

コートを脱ぎながら、ふと目に入ったのは数日前に渡した誕生日プレゼントのキーケース。まさかオシャレに飾られてるとは思わなくて驚いた。

「週明けから使わせてもらうつもりだけど、それまで飾っておこうと思ってさ」
「気に入ってくれた?」
「スッゴクお気に入りですとも」
「ふふ、それなら良かった」

嬉しそうな顔でキーケースを撫でる実くんを見れば、それがお世辞なんかじゃなく本心であることが丸分かりで、胸の奥がじんわりと温まる。好きな人に喜んでもらえるのがこんなに嬉しいってこと、実くんに恋するまで知らなかったのに、今ではこの嬉しさが愛おしいくらいにまで膨らんだ。

「紅茶でいいか?」
「あ、うん! ありがとう」
 
いつもの場所にコートを掛けさせてもらって、ベッドに腰を下ろす。コートを掛ける場所も、この部屋に来て座る場所も気付けば出来上がっていて、この部屋に私がしっとりと馴染んでいる。

▽▲▽


「じゃーん!」
「おぉ……!」

夕方までは映画を観てのんびりと過ごし、早めの夕飯には2人でカルボナーラを作って食べた。映画は一昔前に大ヒットした恋愛映画だったけれど、どこか今の私たちに似たところがあって感情移入しっぱなしで。実くんも同じだったのか、2人してクライマックスではボロボロ泣いていて「映画館で見なくて逆に良かったかも」とぐずぐずになった顔を見合わせて笑った。

そして実くん待望のケーキタイム。箱から効果音を付けてお披露目すれば、目からキラキラが零れてくるんじゃないかというくらい輝かせて感嘆の声を漏らした。
話題のケーキ屋さんで買ってきたのは4号サイズのホールケーキで、1番人気だというフルーツたっぷりのショートケーキだ。ツヤツヤに仕上げられたフルーツたちは、とっても美味しそう。中央に置かれたチョコプレートには『実くん お誕生日おめでとう』と書かれている。
2人でホールは大きいかな?と去年と同じことを思いつつも、甘党の私たちにはきっとペロリ。
ただし、このあと1ヶ月ほどはここでの摂取カロリーを帳消しにすべく、積極的に階段を使ったり一駅分歩いたりするつもり。

「スゲー美味そう……」
「ね、ロウソクも貰ってきたから立てよっか!」
「ちょ、ストップ! その前に写真撮っていいか」
「あ、じゃあまた実くんとケーキのツーショットも撮ろう」
「ハハッ、そうしましょ」

実くんが真剣にケーキを撮る姿をこっそり撮影してフォルダに収めた。そのまま何事もなかったように私も横からケーキを撮る。
実くんとケーキとのツーショットも終えると「あんたも一緒に」と言われて、今度はケーキを挟んでのスリーショット。まるでケーキのファンイベントみたい。映画のせいでちょっとアイメイクが崩れちゃってるのが残念だ。

「実くん、改めてお誕生日おめでとう!」
「サンキュ」

フーッとロウソクの炎が消されて、パチパチと拍手をすれば照れくさそうに笑う。その表情がなんだかとっても愛おしく感じて、そっと頬にキスを落とせば、驚きながらも微笑んでキスを返してくれた。

「ふふ、食べよっか」
「あぁ」
「上手く切り分けられるかな? とりあえず6等分くらい?」
「そうだな。とりあえず」
「ふふ、とりあえずね」

きっと今日だけで半分くらい食べちゃうんだろうな。
切り分けたケーキをお皿に乗せて「いただきます」、でお互いに一口頬張る。

「ん〜!おいし……!」
「ホント、見た目通りめちゃくちゃ美味しいな……」

ふわふわのスポンジに甘い生クリーム。さらに甘酸っぱいフルーツの香りが口いっぱいに広がる。みずみずしいそのフルーツが、全体のバランスをすっきりとした甘さに持っていってくれる。
話題になるだけある美味しさだ。これは他のケーキも食べてみたくなっちゃうなぁ……。
あまりの美味しさにお互い黙々と食べ進めてしまい、あっという間に一切れ食べ終わった。

「これはヤバイ。ペロリといけちゃうタイプのケーキだぞ……」
「ね、恐ろしいケーキだ……」
「そういえば一緒に入ってたコレなに?」
「あ、そうそう!バレンタインだからってお店の人がくれたの」

コレ、と取り出したのはケーキの袋に一緒に入れられていた小さな箱。ケーキ屋さんでバレンタイン商品の試食も兼ねて、ケーキ購入者に配っているのだと頂いたものだ。ちなみに私からのバレンタインは常温保存できるものだから、バッグに潜ませてあったりする。また明日渡すつもり。
小箱を開けるとココアパウダーのまぶされた小さめのチョコが4つ。トリュフって言ってたっけ。顔を近付けなくても分かる濃厚なカカオの香りに口内に涎が溢れた気がした。

「こっちも美味そー……」
「1つ食べちゃう?」
「だな」

悪戯っ子みたいに笑って一粒ずつ口に含めば、ぶわりと広がるカカオの香りと、もう一つの香り。
これは……洋酒?
口の中で蕩けていくトリュフチョコレートは甘すぎず、ほろ苦さを感じる。なめらかでずっと味わっていたくなるような、一粒で虜になってしまうものだった。

「お酒入ってたね、苦手じゃなかった?」
「ヘーキ。美奈子は?」
「ちょっとびっくりしたけど、美味しかった!」
「な、これも美味しいわ」

箱を覗き込むために近付いてきた顔からは、未成年の私たちには新鮮なオトナなにおいがふわりと香って、なぜか身体の奥の方がぞくりと熱くなる。実くんもそれを感じたのか、少し熱っぽい視線が絡み合った。
酔うほどのアルコールの量はもちろん入っていない。それでも"オトナ"を感じるこの香りに、クラクラした。
ごくりと喉を鳴らしたのは私か、実くんか。それともお互いか。
引かれ合うように顔が近づいて、熱が重なる。そのままほんの少し離れては重なってを数回繰り返した。薄らと開かれたお互いの口から漏れるアルコールの混じった甘い吐息が、さらに頭をクラクラとさせる。

「っは、なんか酒の勢い、みたいでカッコ悪いな?」
「ん、っお互い様だよ」
「それもそうか」

ふ、と小さく笑った実くんはもう一粒を私の唇に押し付けて、反射的に開いた口の中へと放り込んだ。指に付いたココアパウダーを拭うように、長い指が私の唇をなぞって離れていく。
とろけだしたチョコを舌で転がしていると、頬に手が添えられてまたキスが降ってきた。チョコが溢れてしまわないように口を結んでいたのに、唇を舐められて力が緩んだその一瞬を狙って捩じ込まれた舌。どろりと溶けてだいぶ小さくなったチョコを挟んで2人の舌が絡まった。
チョコのせいでいつもより大きく響く水音がいやらしい。さっきはほろ苦く感じたトリュフチョコレートが、随分と甘く感じる。
口の端から溢れたのがチョコなのか唾液なのかわからない。縋り付くように実くんの服を握った。

「ん、っふ、ぅぁ」
「んっ、」

じゅ、っと咥内の甘さを吸うように音を立ててようやく離れていった唇。ごくん、とチョコ混じりの2人分の唾液を飲み下した実くんが妙に色っぽくて、また身体の奥が熱を上げる。
恋人同士でチョコを食べるとキスの4倍も脳が興奮するという話をいつかどこかで聞いた。恋人同士でチョコを食べながらキスをした今、どれだけ脳は興奮しているんだろう。
ふぅ、と息を整えながら喉元をじっと見つめていれば、「垂れてる」と口の端をべろりと舐められた。そして今度は実くんが私をじっと見つめて、おいでと言うように自分の膝を叩く。
実くんの膝の上に乗ると、視線がぐっと近くなって好き。私だけの距離。
首に腕を回して、今度は私から深いキスをした。チョコの味はだいぶ薄まりながらも、香りはそのままで濃厚に咥内に、脳内に、絡みつく。
ニットの裾から入ってきた手が腰から背中をつぅっと撫で上げ、身体が揺れた。その拍子に背中がテーブルに触れて、カチャリと冷たい音が響く。ケーキを平らげたお皿の上に乗せられたフォークが動いたのだろう。
ケーキを食べたときからもうだいぶ経ったと錯覚してしまうような、濃密な時間の過ぎ方に陶然とした。
ぷつんと胸の締め付けがなくなって、代わりに手が下から掬うように添えられる。その手はゆっくりと動き出して、やわやわと胸のカタチを変えていく。主張し始めた先端を親指で捏ねられれば、キスの隙間から甘ったるい声が漏れた。
唇が離されて、一瞬だけ繋がれた銀糸はぽたりと重力に従って2人の間に落ちていった。
気づけばニットはブラジャーごと首元まで捲れていて、それを鼻先で押し上げながら胸に舌が這わされていく。頂を避けるようにゆっくりと這わされるのが焦ったくて、思わず実くんの後頭部を抱えるようにして自ら胸を押し付けた。そんな私の様子に小さく笑って、頂を吸うようにしゃぶりつく。

「あっ、んん、っや」
「っふ、んー……」
「ひぁ、あっ」

咥内でコロコロと転がしたり硬くした舌で突いたりしながら、反対の胸を弄っていた指も一緒になって動く。たまに掠める爪がピリッとした甘いスパイスとなって、頭を抱える腕に力が篭った。
腕の中で実くんが軽く身じろいだのを感じて慌てて力を抜けば、チラリとこちらに視線を寄越しながら意地悪そうに笑って、頭を指で弄っていた方の胸へと移動させる。
……これじゃあまるで早く反対も舐めてと促したみたいになってるかも、と気付いてカッと顔が熱くなった。でも、それがあながち間違いじゃないことが一番恥ずかしい。
気持ち良さからピクピクと腰を動かしてしまった拍子に、跨いだ下で硬さを持っている膨らみに気付いて下腹部がぐずりと熱くなる。

「っ、あ、あっ」
「ん、っは」
「んっ……わ?!」
「ヨイショ、っと」

口が離れてぎゅっと抱きしめられたと思えば、実くんが背にしていたベッドにダイブした。そのまま私の下にいる実くんによって、中途半端に捲り上げられていた服たちが頭から引き抜かれ、背中側にあったスカートのファスナーも簡単に下されてしまう。
それに倣って私も目の前にある実くんのシャツのボタンをぷちぷちと外していった。散々舐められてぷっくりと主張している胸の頂は、布が擦れるだけで腰が動いてしまうくらい敏感になっている。
私がショーツのみの姿になると視界がぐるりと反転して、下にいたはずの実くんに見下ろされてキスをしながら私の手を中心の膨らみへと導いた。
ズボン越しでも分かる硬さと熱さに、また下腹部が反応する。
手探りでベルトを外しズボンを寛げて、薄い布一枚に隠されたそれを両手で扱いた。ドクドクと脈打って、熱い。

「ぁ、っ」
「んぅ、あ……っ!」
「ん、ココ?」
「ぁ、っあ、ん〜っ!」
「っは、ぁ」

舌を絡ませながら、お互いを触り合う。濡れそぼった私のそこは簡単に実くんの長い指を2本飲み込んだ。ぐっ、ぐっと私のイイトコロを刺激されて、それに負けじと湿り気を帯びてきた先端をぐに、と強めに押してみる。実くんの身体が揺れて「も、ムリ」と息の上がった声がこぼれ落ちた。
ずるりと抜かれていく指に、腰がぞわぞわと粟立つ。濡れたその指を実くんはなんでもないように舐めて、ベッドサイドテーブルへと手を伸ばした。正確にはベッドサイドテーブルの一段目。真四角のビニールを仕舞っている場所。
くるくるとそれが実くんの自身に装着されていくのを眺めながら私もショーツを脱ぐ。シミになったクロッチが目につくと、なんだか急に恥ずかしくなって小さく小さく畳んでニットの下に隠すように置いた。隠したってもう実くんにはバレバレなのだけど。
この間にも奥で疼く熱は鎮まることを知らずに、じくじくと身体中を巡り始めている。
自身が宛てがわれたと思えば、入り口を滑るように動かされて、そのぬるついたいやらしい感触にナカが期待でうねった。片脚を持ち上げて足首、脹脛にキスをしながら熱が侵入してくる。
ゆっくり、ゆっくりと。

「っ、あぁ、っん」
「うわ、アッツ……っは、痛くないか?」
「へーき、っあ、んん!」
「ん、っぁ」
「ぅあ、あっ……おく、やぁ、っ」

片脚を上げられているせいでいつもより深く深く挿さるような感覚に、怖いくらいの快感が襲いかかる。
腰を、首を、ぐんと逸らしても快感は逃げていかないどころかどんどんと押し寄せてきて、まるで底なし沼だ。
シーツを握りしめた手を優しく包み込まれたから、手のひらを裏返して指を絡めながら縋り付いた。

「やっ、そこ、っあぁ!」
「や、じゃないだろ?っ、美奈子のナカ、キモチイイってぎゅうぎゅう締めてくる」
「んっあ、や、ひぁ」
「カワイーな、ほんと、っに」
「あっ、イっちゃ、やっ」

奥をノックされながら、さっきぶりに胸の頂を口に含まれて快感が弾けた。ぎゅうっと自分でも分かるくらいナカが締まり、実くんが「う、ぁ」と小さく喘ぐ。

「ゴメン、もうちょい、っ付き合ってくれるか?」
「ん……キス、して」
「もちろん」
「ふ、んぁ、あっ」

汗で張り付いた前髪を優しく退けて、おでこにキスを落としてから唇を食べられる。今度はさっきよりも浅いところをくちくちと音を立てながら動き出す。手も口も繋がれたままで、段々と早くなる律動に釣られるようにまた私も昇り詰めていく。

「美奈子、っ、は」
「んっ、ん、ぁ、!」
「スキ、スキだ、美奈子」
「っぁ、〜っ!」

最後はぎゅう、と力強く抱き締められながら最奥でお互いに絶頂を迎えて、しばらくそのままドクドクとした心音を重ねた。
荒い息からはもうすっかり“オトナ”な香りは消えていた。

▽▲▽

「ふぅ……」
「んー?」

こてん、と私を抱えて湯船に浸かっている実くんの胸に頭を預ければ、濡れた手で前髪を掻き上げて、露になったおでこに上からキスを落とされた。
身体を重ねた後にゆっくり2人で入るお風呂は、これまた至福の時間で大好きだ。寒い冬の当たり前になりつつある。

「今日はサンキュな」
「うん?」
「ケーキも、お祝いも」
「ふふ、うん」
「あー……でもちょっと心配ゴト増えたかもな」
「え?」

心配かけるようなことしたっけ、と頭にハテナを浮かべていれば、むぎゅっと頬を片手で掴まれて上から覗き込まれる。
やだ、絶対変な顔してる! 
文句を言って離してもらおうにも、頬を掴まれているからそれは叶わない。とりあえず眉を顰めて不満げにしてみるも、実くんはそれにじとりとした目で返し、「お酒」と大きく口を開けて言った。
お酒、お酒……と思考を巡らせて、洋酒の入ったトリュフチョコレートを食べた後の出来事がぶわりと蘇り、一気に逆上せそうになるくらい顔が熱くなる。

「あんたがハタチになって、初めて飲むときは俺がいるときにしてくださいね。どうなるか分かったもんじゃくてモノスゴーク心配」

むぎゅむぎゅと2回頬を揉まれてから手が離れる。

「み、実くんこそ! あれはお互い様でしょ〜!」
「ハハッ、まぁそうかもな」
「実くんも初めてのお酒は私が一緒にいるときね!」

ちゃぽん、とお湯が音を立てるとお腹に手が回ってきて、「1年後かー……」としみじみ呟きながら緩く抱きしめられる。誰も分からない1年後にも、お互いに隣にいるのが当たり前かのように話していたことに気が付いて、胸がくすぐったくなった。

「あ、実くん、1年後じゃなくて明日のお願いも聞いてくれる?」
「明日?」
「うん」
「ドーゾ」
「あのね……」

明日。それは全国の男女がソワソワと落ち着かないであろう日。バレンタインデーだ。

「バレンタイン、学校の子からは受け取らないで欲しいな、なんて……」

言いながら恥ずかしくなってきて、ぶくぶくと顎までお湯に沈んでみる。
お仕事先はともかく、専門学校の人たちは大体が同世代な訳で。しかも実くんがNanaであることを知っている。そんな女の子たちから義理だとしても、いや本命だってもちろん、貰って欲しくないと思ってしまったのだ。
私ってこんなにヤキモチ妬きだったっけ。
何も答えてくれない実くんに、私はどんどん沈んでいくばかり。怒っちゃったかな……。
鼻まで浸かってしまいそうになったとき、ぐっとお腹から持ち上げられてぎゅうと優しく、力強く抱きしめられた。耳たぶの後ろにチュッとキスをして「貰わない、全部断る」と、肩口にぐりぐりと頭を押し付けてくる。

「もー、ホント……どんだけカワイイのあんた」
「え?」
「お風呂上がったら、残りのあのチョコ食べちゃおっか」
「うん?」

あと1粒しかなかったけど、そんなに気に入ったならまた買ってこようかなぁ……なんてよく分からず頷いた。
耳たぶを優しく食んで「それでもう一回、酔いましょ」と甘く囁かれてから一拍遅れて意味が分かり、もう一度鼻まで沈む羽目になった。

寒くて甘い夜は、ゆっくりとじんわり、とろけていく。

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