「うー、さみぃ」

「さみ、なんか奢れよ。わざわざ出てきてやったんだから」

「あいよ」


放課後、外にある自販機に向かって軽くパシられた俺と無理矢理付き合わせたペンギン

外にある自販機へ行くのに廊下と繋がってるドアを開ける
冷気と共に目の前に白い景色が広がる
幸運なことにさっきまで降っていた雪は止んでいた


「さっさと買って帰ろうぜ」

「俺コーンスープ」

「あいよー、あれロー先輩ってブラックだっけ」

「ああ。」

「おーれーはー…ココアにしとくか」


飲むもんをそれぞれ決めて3つ並んだ自販機の真ん中に100円玉を入れる
しかしボタンにランプが付くことはなく、返却のレバーを下ろせば返ってくる100円玉、それを繰り返すこと数回
10回を越えた所で返却レバーを触れることなくストンストン落ちてくる100円玉
終いには全ての飲み物に売り切れの表示

ペンギンはとっくの昔に隣で爆笑している
…なんかムカついたから一発殴る


その自販機は諦めて右側のに移って100円玉を投入する
するとその自販機はすんなりと100円玉を通す

ココアを押そうとする俺より先にペンギンがコーンスープのボタンを押しやがった
思わず睨んだが知らん顔してできあがりを待ってやがる

仕方無くお釣りを取ろうとする
お釣りの所に小銭五枚。
……てっきり50円玉が返ってくると思ってたのに、10円玉5枚って微妙だよ!入れにくいよ!!

再び爆笑しているペンギンにもう一発、今度は避けられたど…


あー、なんで飲み物買いに来たのにこんな目に合わなきゃなんねぇーんだよぉ…



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