「ちょ、じろにぃ台所入るの禁止!!」

「さぶろーさんも入らないでください」

「ちょ、酷くね!?皿ぐらい運ぶよ!!」

「そう言ってこないだ皿割ったの誰だと思ってるの」

「「…俺たちです」」

「じゃ兄さん達年賀状分けてよ」

「おっしゃっ!!任せろ!!」


任されたことをこなそうと急いで玄関へと駆け出していく兄二人
けどその指示を出したのは二人の弟
それを見ていた四男と末っ子は苦笑いしていた


「あんなお兄ちゃんでいいのか悪いのか…」

「まったく変わりませんもんね」

「喋ってないで手ぇ動かす」

「「あいあーい」」


台所番長の五郎の指示で手を動かし始める二人
その手元には鮮やかに盛り付けられたおせち
そして指示をする五郎の手元は温められているお雑煮


「ちょ、紗智餅引っくり返して」

「はいおー」

「年賀状取ってきたよー!!」


勢いよくリビングに入ってくる三郎
その手で年賀状を掲げて何故かドヤ顔をしている
その後ろからノロノロと二郎が入ってくる


「だからそれを黙って分けてくださいよ、そう言われたじゃないですか。それになんで二郎さんがそんなに疲れてるんですか」

「……俺にもわかんねぇよ」

「せめてさぶろーさんの監視しといてくださいよ」


四郎の毒舌にへこみながらもちゃんと静かに年賀状を分け始めていく

一方台所の方ではおせちとお雑煮が完成したようで次々にテーブルの上に並べられていく


「おいしそー♪」

「つまみ食いすんなよ」

「しないよ!さぶにぃじゃないもん」

「それもそうか」


そしてすべて並べ終わった頃丁度よくリビングの扉が開く
一斉にそちらをみればそこには一郎がたっていて
いつもと違う切りっとした顔で立っていた


「一兄おはようございます」

「うん、おはよ」

「今日は特にキリッとしてるー」

「特に!?いつも寝惚けてるじゃん!!」


笑いながらほのぼのとしていたが五郎の準備完了の一声で席につく

そしてまず始めにお年玉をに配り、それぞれ貰った後一郎の挨拶が始まる


「えー、とりあえず明けましておめでとう、今年もよろしく。去年は楽しいことも大変なこともあったけど、今年もいつも通りに行こう。皆よろしくな」

「「「「「今年もよろしくお願いします!」」」」」

「さて、食うか!!」

「「「「「「いただきますっ!!」」」」」」












新年明けましておめでとうございます!!
(いちにぃなんか夢見たー?)
(んー、なんかね。皆で水兵の格好してる夢見た)



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -