04




ペンギンさんが居候することになって最初の朝
今日は買い物に行かないと…、そう考えいつも通り早く起きて二人分の朝御飯を作る


「(和食で…大丈夫かな?)」


昨日は夕飯を食べずに寝ることになったので、好みを聞くことができなかった
だから今日は色々と話を聞かせてもらおう、と考えていたからペンギンさんが起きてきたことに気付かなかった


「…おはよう」

「お、おはようございますっ!!」

「驚かせて悪い、」

「いえいえっ、か考え事してたんで。そういえばペンギンさんはき、嫌いなものとかありますかっ?」

「いや、ない」

「よかったぁ…、あのすぐに用意しますからっ」


ご飯と味噌汁、卵焼き、サラダなど平凡な朝御飯を並べ、席につく
ベランダから外を眺めていたペンギンさんはそれに気付き私に続いて席につく


「い、いただきますっ」

「…いただきます」


黙々と食べるペンギンさんに話を切り出しにくく
彼の方をチラチラと見てしまう
そんな私の様子に彼は気付いたようで心配するように話し掛けてきた


「俺の顔に…また何かついてたか?」

「えっ!?いや、そういう訳ではなくて…あのですね…」

「どうした」

「よ、よければ買い物に行きませんかっ!ペンギンさんの日用品とか、ないと不便ですし…」

「そこまでしてもらわなくても…、金の問題とかあるだろ」

「だ大丈夫ですっ、」


ペンギンさんは考え込んだ後、よろしくと買い物に行くことを了承してくれた

食べ終わってからすぐペンギンさんの出掛ける用の服を用意して皿を片付けた
私も急いで準備すれば、ペンギンさんはとっくに着替え終わっていておもわず謝ってしまった


「お、遅くなってごめんなさい」

「いや、」

「…そ、その帽子被ってかれるんですか」

「ああ、どうしてだ」


PENGUINと書かれた帽子を被ろうとしていたペンギンさん
急いで代わりになる帽子を取りに行った
…ごめんなさい、それだけは勘弁してください














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