んー…今日の講義は、9時半からぁ…
今何時だっけ………………


「9時っ!!?えっ?」


急いで起き上がって時計を思わず鷲掴みにして直視しても9時と指す針は無情に秒を刻んでいく


「やばいやばいっ、遅刻するっ、三十分とか間に合わないっ」



はっ!ちゃんと、昨日目覚ましかけたはずなのにっ!

慌てて着替えて弁当を詰め込んでから思い出す
枕元においてあるアイツをつかむ

……反応がない、まさか

「なんでまた勝手に電源切ってんのおお…」

ついこないだも勝手に電源が切れてたことで連絡が繋がらないと友達に怒られたばっかなのに


「早く起きて!サトシ!ねえ!」

今日はダメだ、どれだけ揺すっても目が閉じたままだ


ああっ、あと十分で始まる…
もう完璧アウトじゃん、あの先生怖いのに…
とにかくだ!行かないとっ!

まだ起動しないサトシを引きずるように駅へ走った



「あぁー、もうノート頼まないと…、早く起きて」

電車待ちに強く揺さぶると、ようやく少し開く目

「サトシっ」

「んな?どしたのー…」

「目覚ましっ、…これはあとからでいいや。とにかくっメール、メール!送るから」

「ちょっと待ってー……zz」

「寝るなって!早く!」

「…なんて送るの?」

「遅れるからノート代わりに取って!お願い(>ω<;)」

「んー、送ったよ」

「ありがとおお…これで一先ず安心…」

「じゃ、おやすみっ」


隣にいたサトシはあっという間に寝息をたて始める
あ、と思うがもう手遅れ
なんで、私この携帯にしたんだろ…









(先生の都合で講義延期だって、メール返したんだけど)
(まじか、まじでか)



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