貴様の首も粛清してやろう | ナノ



私ね、普通の女の子に少しだけ憧れていたりしたの。普通にお友達を作って、日が沈むまで泥だらけになって遊んで、それから恋なんかもして。少しだけ、憧れていたりしたの。
お友達になりたいって言ったのは私なの。彼は二つ返事で笑って頷いてくれて、すごく嬉しかったわ。その時ね、もしかしたら私、バルバッドで彼と政略結婚させられていても、すごく幸せにしてもらえたんじゃないかしらって、そう思ったの。そこらの普通の家に生まれて普通に恋が出来た女の子たちより、ずうっと幸せにしてもらえたんじゃないかしらって。
だけどそれはもう無理ね。だって彼と私は国家代表としての関係でなく、ただの普通のお友達になったんだもの。でも私、きっと幸せなのだわ。だって少しだけ、普通の女の子みたいでしょう。

∴逆さまシンデレラ



02/18






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