「おかえり」
声が震えていた。らしくないなあと思って少しだけ笑うと、彼はうるさいと僕を睨み付けながら真っ赤になってしまった。
「ただいま」
声が震えていた。らしくないぞと彼が仕返しのように笑うので、うるさいよと僕も笑った。
久し振りに抱き締めた体温はどこまでも優しくて懐かしくて、ああまた君と夢をみることを赦される日がくるなんて。ありがとうと言いたかった声は掠れてきっと君には届かなかったけれど、今は、それでいい。
∴夢物語を描く未来
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雷鳴シュウくん引き抜き記念!
( 0120 )
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