だってだってなんだもん | ナノ

 ちゅ、ちゅとあかねちゃんはボクの肌に口づける。男の肌なんで吸っても美味しくないだろうに。それでも反応してしまうボクが憎い。
 あかねちゃんが付けるはずだった下着をボクがつけて、あかねちゃんの制服を着て。ボクには女装趣味なんてないのだけど、下半身は確実に熱を持ち始めていた。ボクが女装しているのに興奮しているんじゃない。女装したボクと、小学生の格好をしたあかねちゃんがまぐわうこのちぐはぐな感じに、興奮している。
 ボクは男で、女じゃないのに女装をして。あかねちゃんは小学生じゃないのに小学生の格好をして。子供っぽい服装とは裏腹に、あかねちゃんの身体は大人なのを、ボクは知っている。窮屈そうな胸だって、お尻だって、それはあかねちゃんが大人になったと言う証拠だ。
「あ」
 ボクの胸を弄っていた手が、ボクの乳首をつまんだ。かりかり引っかいたり、押しつぶしたり、一頻り遊んだ。それからまたべろりと舌を這わす。肌を滑る温かいものに、背筋からぞくりとしたものが昇り詰める。
「ひゃわい」
 多分、可愛いと言ったのだろう。ボクの乳首を噛みながら喋るあかねちゃんは、相変わらず無邪気な笑顔だった。それはもう、小学生の制服がとても似合うくらいに。
「っあ」
 息が短く、熱っぽくなる。身体を起こすと、ボクは襲われたような格好だった。確かに襲われていたのには違いないのだけど。熱に浮かされた顔をしたあかねちゃんを頬に手を添える。そのままボクがキスをする。先ほどの強気なあかねちゃんはどこにもいなくて、女の子のあかねちゃんだ。ぐいぐい押すようにあかねちゃんとの距離を詰めて、押し倒す。幼さを残したあかねちゃんだ。小学生の制服がミスマッチで、アダルトビデオのようだ。
 少し短いスカートの中に手を突っ込めば、本当にいけないことをしている気分になった。女子高生の制服を着て、小学生を犯そうとしているのだ。可愛らしいパンツがボクをぎゅうぎゅう押さえつけてくる。
「あ、は」
 あかねちゃんも興奮していたのか、確かにそこは温かかった。
 まさかとは思ったけど、ボクはもしかして似非ロリータが好きなのかもしれない。明らかな大人が、子供の格好をして子供ですと言い張る。でも確かにボクは、あかねちゃんの小学生のころの写真にも興奮した。真っ平で、ふにふにしてそうな子供体型。紺色のスクール水着や、夏服、体操服。どのあかねちゃんも可愛かった。あの頃のあかねちゃんはもういない。大人になった彼女だけが存在している。そんな彼女が、あの頃の格好をしているという現実をみると、どうしようもなく熱が溜まる。
 セーラー服のリボンを解けば、そこに真っ平らな胸はない。それなりに膨らんだ乳房があるのだ。子供の格好をしたあかねちゃんの大人の部分を、女装したボクが暴く。
 きっとパステルカラーのストライプの控え目なレースをあしらった可愛いパンツは、少し濡れていると思う。
 夢中であかねさんの胸にしゃぶりつけば、あかねさんは呂律が回らないような声で喘ぐ。もうどうしようもないくらい可愛くて、可愛い、と言えばあかねちゃんはボクのあかねを上ずった声で呼ぶ。涙の膜が張られた瞳はきらきらしていて、飴玉のようで食べてしまいたいくらいだ。スカートの中を弄る手が、熱が集中してるんじゃないかというくらい熱くなる。ボクの手が熱いのか、あかねちゃんの脚が熱いのか、分からない位ボクは熱に浮かされている。
「っはあ、あかねちゃん、あかねちゃん…」
「ひ、んん…うあ」
 あかねちゃんのやわ肌をきつく吸えば、色白のあかねちゃんの肌はすぐ赤くなる。ボクが何かするたびに反応するあかねちゃんが可愛くて、ついつい夢中になって、あかねちゃんの声だけが部屋に響く。スカートだから、すうすうする股が心許ないのだけど、もうそれすらもボクの頭は興奮と結び付ける。
 小学生になったあかねちゃんと、女の子になったボクは、大人の行為を続けていく。意識すると余計いけないことをしている感覚に陥る。それすらも眩暈のようにボクを襲って、頭を真っ白にさせる。色んな事が考えれなくなって、思うがままに手を動かす。ちぐはぐなボクらは、何もかもを濡らしながら愛を紡いでいく。
 
20120920
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