アフトクラトルによる大規模侵攻で、人型ネイバーが本部を襲撃してきた。そのせいで開発部の数名が亡くなり、俺を含む数名が重軽傷を負った。…何も思わない訳ではないけれど、どこかで覚悟していたことだ。だというのに、悠一は俺の右腕に巻かれた包帯に沈痛な面持ちをしている。正確には肘から先がないから上半分に巻かれた包帯に、だけど。 「ごめん…、___」 泣きそうな顔で俺の右腕に縋る姿は痛々しくて、こちらまで息苦しくなる。 「なーんでお前が謝るんだよ」 「だって、…知ってたのに、助け、なかった…」 おれはすてたんだ、___を。 なんて、わざわざ自分を責めて楽しいのかねこいつは。溜め息を吐きながら悠一に左手を伸ばす。びくりと跳ねた肩に何を勘違いしているのかと笑いそうになるのを耐えながら、その細い身体を抱き込む。 「___…っ」 「捨てて良いに決まってんだろ。俺はお前のことが好きだからな。お前のすることならなんでも許すよ」 ぎゅっ、と俺の背中に回されていた手の力が強くなる。すっごい依怙贔屓だなあ。嬉しいだろ?はは、ありがと___。その声がもう震えなくて済むように、ただずっと抱きしめた。ほら、お前を抱きしめられるんだから大したことないだろ? to list |