黒尾鉄朗は朝が嫌いではない。小さい頃から起きなさいと言われれば起きるし、言われなくとも自然と体が起きた。漠然と脳のすみっこに寝てる時間が勿体無いというのがあるからだろうか。 「___起きろー」腹パン「い"っ!!?」 「オハヨ」 「おはよう…頼むからなるべく暴力以外で起こしてくれ…」 「暴力以外って、こういう…?」チュ 「!!!??あああアホか離れろバカかわいいな!」 「もっと深いやつがいいって?」 「エッ!?」 「するわけねぇだろ。朝練行くぞ」 「…うっすキャプテン」 朝それなりに早く起きればこんな楽しいことも出来る。うう、と唸りながらジャージに着替える恋人を見て、黒尾鉄朗は満足げに頷いた。 to list |