没ネタ 「うーわ、ビックリするぐらい弱そう」 少女のように高いその声音に似つかない刺々しい声が、体育館に響いた。 「来たかーーー」 「あんたらが来いっつったんデショ?______。強化合宿に参加させてもらいまーす。宜しく」 無気力そうな少年は、頭を下げるどころかふん反り返ってそう言った。 から始まるハイパーメンタル主(中学三年)。技術もまあまああるけど、それより何よりハートが強い。サーブミスはしないし、絶対に気圧されることがない。「高校生って大したことないんだねー」とか余裕で言っちゃう。主人公を獲得したがってる監督たちの思惑によって、学校別対戦に混じることになってる。監督達「お前ら、あいつを必ずうちに入れろ!」 ちなみに、同じチーム・仲間にはとことん礼儀正しく、懐いてくる(わざと)ので二重人格だと日向は思ってる。 バァンッ!! 相手のリベロの滑り込んだ右手は少し間に合わず、ボールはコートに叩きつけられた。これだ、これだ、この感覚…!ボールが手に吸い込まれるようにやってきて、最高打点でスナップを効かせながら振り抜く。これだ!忘れないように日向がエアアタックしていると、横からドーンっと衝撃がきた。 「ウワッ!?」 「翔先輩凄いですね!!サイッコーにカッコ良かったです!もう一本、お願いします!」 「!!?…だ、だれ…!?」 「やだなあ___です!あっ、龍先輩ナイサーもう一本!!」 こんな感じ。敵だと↓ 「ヘイヘイヘーイ!ダイジョーブか中坊!このくらいでヘバんなよ!?」 「はあ?アンタみたいな情緒不安定な低脳じゃないから体力配分バッチリなんでご心配なく。それより次、アンタのスパイクドシャットするけど、凹んでそれ以上へなちょこスパイクになんないでね??」 「!!!、あかーぁし!!!」 「中学生に言い負かされたからって助け求めないでください」 にっこり笑顔で毒吐くよ!! 仲間にはアゲアゲ、敵には容赦無く戦意削ぎに行きます。有言実行タイプ。ただ実行できる可能性があることしか口に出さない。相手に宣戦布告して、焚きつけて、確実に実行して、相手のプライドと心を砕くよ。そんなこと出来るメンタル持ってる中学生は普通いないから皆欲しがってる。 監督やコーチに脅された部長たちが各自の高校や部活の良さを精一杯伝えてくる。奪い合い。さてさてさて、どこが鋼メンタル___を手に入れるのだろうか!続く!!(続かない) to list |