死ネタ注意。 月島蛍と付き合ってる。大学生くらいを想定。将来に不安を感じるお年頃。蛍のこと愛してるし幸せだけど、蛍は幸せになれるのか?そんな彼がある日蛍が男友達と話してるところにたまたま遭遇。聞き耳立ててしまう。 「うげ、またこの芸人ホモネタかよ。男同士でキモチワリーつぅの!なあ月島!」 「ほんとにね、気分悪い」 あ、終わった。 ぼろぼろに泣きながら走る。涙で視界は最悪で、周りなんて気にする余裕もなくて、赤信号なんて、気づけなくて。 キキーーーッ!!!! ドンッ!!! 目を開けると見慣れた天井。俺の部屋だ。夢、なワケないだろあれは。全身に信じられないくらいの衝撃。最後に見えたのは罅割れたフロントガラスだった。あれが夢なんて信じられなくてケータイを開く。日付は翌日…、じゃあ夢、なのか?とりあえず遅刻ギリギリな時間なので適当に用意して慌てて家を出た。 「、蛍」 「おはよ___」 「…なあ、別れよう。もう無理して俺に付き合わなくていーから。今まで、ありがとな。」 「は、何言ってんの?無理なんか…っ」 「昨日言ってたろ。男同士なんて、気分悪いんだろ?」 「!もしかして、男友達と話してたとこ聞いてたの?」 「…ああ」 蛍はため息を一つ吐くと、強ばらせていた体を俺に預けた。 「なっ、おいっ」 「バカ…。違うよ、あれは笑いのネタにしてるから気分悪いってこと。僕らは本気なのに、許せないだろ」 「!…そういう、ことかよ」 脱力。腕の中でクスクス笑う蛍にどうしようもなく愛しさが込み上げる。やっぱ好きだなこいつのこと、…あれ?俺なんか、透けて、 「、ごめんな蛍。愛してる。だから、忘れてくれ」 「?何を…、___!?なに、これ、なんのジョーダン…っ!」 「ごめん、俺」 「死んだんだ」 未練があると幽霊になるって本当なんだなあ。はは、蛍泣きすぎ。あーあ、バカだな俺。なあ蛍、俺ほんとにバカだよなあ、いつもみたいに、笑ってくれ。 to list |